研究課題/領域番号 |
22K03075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
角谷 詩織 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90345413)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ギフティッド / 指標 / 小学校 / 中学校 / 教師 / 指標開発 |
研究開始時の研究の概要 |
今後の教育実践の場では,知的ギフティッドで支援を要する子どもを教師が見極め理解するための指標が必要となるだろう。本研究は,そのための指標を5年間で開発することを目指す。その過程で以下3点を検証する。(1)教師が「頭がよい」とする子どもの中に知的ギフティッドはどの程度いるのかを把握する。(2)教師が「頭がよい」とする子どもの中に,知的ギフティッドに多いとされる社会情緒的特性のある子ども,さらにそれが学校生活での困難につながる子どもはどの程度いるのかを明らかにする。(3)教師が「頭はよいが心配」とする子どもが知的ギフティッドである可能性を判断する際に社会情緒的指標を用いる際の診断精度を確認する。
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研究実績の概要 |
小・中学校教師用のギフティッド児判定指標を作成した。Webb et al. (2007)の他、The Annemarie Roeper Method of Qualitative Assessmentに基づき作成した。現在、小・中学校の教員を対象に予備調査を実施し、項目を精選している。「知的には標準よりもかなり高く適応上も心配のない子」、「知的には標準よりもかなり高いが適応に心配のある子」、「知的には標準よりもかなり低いが適応に心配のない子」、「知的には標準よりもかなり低く適応に心配のある子」の4名を想起したうえで、それぞれについて同じ項目について回答を求めた。さらに、各項目について回答者のうち2名にインタビューを実施した。場面ごとに見られる様子が異なるケースがあること、中学では、担任を受け持つだけでなく、授業を担当しているクラスの生徒も含めると想起しやすいことから、質問の形式を変更した。「ギフティッド」を「知っている」とする教師が半数以上いた。ただし、どの程度の理解がなされているのかは捉えられなかった。困難を抱える知的ギフティッドが含まれると予想される「知的には標準よりもかなり高いが適応に心配のある子」を想起するのは比較的容易であることがわかった。 第18回 日本子ども学会学術集会シンポジウム「ギフティッドと子どもの多様性」、第12回子ども学カフェ(日本子ども学会)にて、研究過程で得られた知見を発表した。EDUPEDIA、特別支援教育研究、教育心理学年報にてギフティッドの特性について発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教師用ギフティッド判定指標となる質問紙の予備調査まで終了した。学会等で研究成果の一部を発表した。WISC-Vの実施にあたり、研究代表者の研修および研究協力者を改めて募る必要が生じた。本調査の協力校を改めて募る必要が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
質問紙への協力校を確定し、研究倫理申請を行う。質問紙調査本調査を実施し、分析を行う。「知的には標準よりもかなり高く適応上も心配のない子」「知的には標準よりもかなり高いが適応に心配のある子」「知的には標準よりもかなり低いが適応に心配のない子」「知的には標準よりもかなり低く適応に心配のある子」の4タイプ間の差を検討する。 質問紙調査よりギフティッドの特性に当てはまる程度の高い子どもについてWISC-Vを実施する。
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