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部活動が日本のスポーツにおけるケガへの寛容性にもたらす社会・文化的影響

研究課題

研究課題/領域番号 22K03076
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10020:教育心理学関連
研究機関山梨大学

研究代表者

尾見 康博  山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (20264575)

研究分担者 小山 勝弘  山梨学院大学, スポーツ科学部, 教授 (30313779)
小野田 亮介  山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (50780136)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード部活動 / スポーツ指導 / ケガの予防 / 文化 / ケガへの寛容性 / スポーツ
研究開始時の研究の概要

子どもたちの健全な心身発達を支える上で,学校教育の一環でもある部活動中のケガはできるだけ避けるべきであるが,不可抗力とはいえないケガをしてしまう事例は後を絶たない。本研究では,スポーツにおけるケガへの寛容性に着目し,ケガへの寛容性を高める要因を探究するとともに,ケガの予防可能性について検討する。まず,「ケガへの寛容性に関する社会的視点についての調査」により,スポーツにおけるケガへの寛容性に,部活動経験の影響が見られるのかについて検証する。そして,「ケガへの寛容性に関する当事者的視点に関する実験」により,パフォーマンスを評価する他者の存在が実際の痛みの感受性や耐性に影響するか検証する。

研究実績の概要

本研究課題では,スポーツにおけるケガへの寛容性を高めうる社会・文化的要因について,以下の2つの仮説を立てて解明することを目的とした。
第一に,運動部に関する一般常識(社会的視点)は,運動部への所属の有無,あるいは運動部を通じて成長してほしいという期待(成長期待)によって異なり,運動部での経験と期待がケガに対する寛容性につながるという仮説である(仮説1)。
第二に,競技者自身が自らの身体の状態を判断する際には,他者の視線があるかどうかによって左右されるものと考えられ,競技者自身の視点に立った場合(当事者視点),自らのパフォーマンスを評価する他者(監督,コーチなど)の前ではケガに対する敏感さが低下し,結果としてケガに寛容になるという仮説である(仮説2)。
2022年度には予備研究の結果をふまえて分担研究者との間で議論した結果,仮説2の実験を先行実施することとした。それをふまえ,2023年度は,実験に先立ち,競技者のケガに対する寛容性の要因となりうる個人差変数を分担研究者とともに入念に検討した。ブレーンストーミングをくり返し実施し,最終的に選ばれた個人差変数は,自身が取り組んでいる競技の特性の他,家族の競技経験,多様なケガの経験,勝利志向性,グリット,自己調整学習であった。これらの変数をウェブ調査形式によって,痛みに対する耐性を測定する実験の終了後に実施することを決定した。痛みに対する耐性に関する実験では,当初予定していた実験器具が円安等の影響により割高になったこともあり,リハビリテーション学などで利用されている疼痛感受性測定用の器具を用いることとした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実験実施の直前に実験担当の分担研究者が入院することになり,2023年度内での実施が困難となった。2024年度の夏休み前には実施すべく,実験者の選定や謝礼等に関する細かな手続きを進めている。

今後の研究の推進方策

2024年度の早期に実験を実施し,その結果をふまえて,仮説2の検証実験を実施し,並行して仮説1を検証するウェブ調査を実施する予定である。コロナ禍がほぼ終わったので,想定外の事象が生じない限り,2024年度には実験,調査ともに実施できるものと思われる。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] The value of extracurricular activities to Japanese junior high school students: Focusing on the expression of a school's attractiveness in writing.2023

    • 著者名/発表者名
      Ryosuke Onoda,& Yasuhiro Omi
    • 雑誌名

      Frontiers in Education

      巻: 8

    • DOI

      10.3389/feduc.2023.1284618

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] コロナ禍における部活動への寛容性の実態2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤桂文・小野田亮介・尾見康博
    • 雑誌名

      対人援助学研究

      巻: 14 ページ: 1-9

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [備考] 部活の文化心理学プロジェクト

    • URL

      https://sites.google.com/view/bukatsu-psychology/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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