研究課題/領域番号 |
22K03104
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
佐伯 素子 聖徳大学, 心理・福祉学部, 教授 (80383454)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 感情認識 / 感情理解 / 視線運動 / 遠隔カウンセリング / 遠隔心理支援 |
研究開始時の研究の概要 |
カウンセリングでは,クライエントの感情を認識するとともに、喚起されたカウンセラー自身の感情も調整しながら,共感的に関わることが求められる。近年では,双方向リアルタイムの遠隔心理支援が実施されることも多い。遠隔の場合,限られた非言語情報から,クライエントの感情を認識し,共感的に関わるのかが問題となる。そこで,架空カウンセリング場面におけるCLの表情動画に対する研究対象者の視線運動をアイトラッカーにて測定し,視線運動と感情認識,感情調整との関連及びカウンセリング熟達者と初学者の視線運動を比較検討する。
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研究実績の概要 |
COVID-19感染拡大により,双方向リアルタイムの遠隔カウンセリングが実施されることも多くなってきた。感染収束後にも,情報通信技術の進歩もあって,遠隔による心理支援のニーズは高まっていくものと考える。遠隔の場合,モニター上の映像は首から上が多く,非言語情報は対面による面接よりも少なくなる。限られた非言語情報から,いかにクライエントの感情を認識し,共感的に関わるのかが問題となる。そこで,架空カウンセリング場面におけるクライエントの表情動画に対する研究対象者の視線運動をアイトラッカーにて測定し,視線運動と感情認識,感情調整との関連及びカウンセリング熟達者と初学者の視線運動を比較検討する。熟達者の視線運動を明らかにすることによって,対面とは異なる遠隔カウンセリングに必要な技能を提案することができると考える。 令和4年度は,遠隔カウンセリングにおけるモニター上の顔位置と大きさを調査し,刺激とする映像の顔位置及び大きさの検討を行った。質の高い視線運動データ取得するためには,最大でモニターのサイズは19インチとなる。そこで,モニターの大きさを17インチとし,モニター上の顔映像の位置を決定した。研究代表者の所属機関の研究倫理審査委員会に申請を行い,データ収集に着手する許認可を得た。感情認識や理解に関わる特性に関する質問紙調査を実施するとともに,静止画に対する視線運動実験計画を立案し,R5年度に先駆けて,実験を開始した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
R4年度の研究計画は,遠隔カウンセリングにおけるモニター上のCL画像顔位置と大きさ,刺激とする映像の顔位置を決定し,静止画に対する視線運動測定実験を準備するとともに,視線運動と感情認識との関連に影響を及ぼす特性の質問紙調査を大学生に実施することであった。研究の進行状況としては,当初の計画から質問紙調査のみが遅れている。一方で,R5年度の計画にあった静止画の視線運動測定実験をすでに実施している。静止画の実験では刺激映像を研究対象者に呈示し,目,鼻,口,それ以外の領域に分け,アイトラッカーにより領域ごとの注視時間,注視回数等の測定を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
R5年度は,引き続き表情静止画に対する視線運動実験を進める。また,R4年度に実施予定であった視線運動と感情認識との関連に影響を及ぼす特性の質問紙調査を行い,その結果をまとめる。静止画実験では,初学者とカウンセリング熟達者の視線運動の比較を行うため,特に心理士の協力者募集を積極的に行い,比較可能で十分な対象者を確保していく。また,R6年度に行う動画刺激に対する視線運動実験に向けた準備を行う。
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