研究課題/領域番号 |
22K03113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
瀧川 真也 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (10587281)
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研究分担者 |
横光 健吾 人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (70822154)
山本 晃輔 大阪産業大学, 国際学部, 准教授 (60554079)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 自伝的編集 / 自伝的記憶 / 自伝的編集の機能特性 / 自伝的編集尺度 / ギャンブル依存症 / 認知バイアス |
研究開始時の研究の概要 |
ギャンブル依存症の生起・維持には心理的要因が影響しており,ギャンブラーに特有に認知情報処理の仕組みを解明することは,ギャンブル依存症の予防や治療において重要な課題である。 日常会話で自身の体験を他者に話すとき,事実を肯定的に誇張したり,内容を過小評価したりするなど,事実を修正する「自伝的編集」が多くみられる。ギャンブラーがギャンブル体験を他者に話す場面でも,自伝的編集を行っていると考えられ,これがギャンブル症状の重症化につながっていると推測される。本研究は,ギャンブル依存症の治療・予防のための基礎研究として,自伝的編集の観点を取り入れたギャンブル依存症の認知メカニズムの解明を目指す。
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研究実績の概要 |
令和5年度は,自伝的編集(体験した出来事を自分にとって肯定的に修正して他者に話すこと)の特性と機能との関連性について検討した。 調査は,調査会社の契約モニターとして登録している国内居住の20歳から69歳の男女400名を対象にWeb調査を行った。はじめに,対象者にもっとも最近行った自伝的編集の概要(特性)とその目的(機能)について自由記述で回答を求め,研究者3名で分類を行った。その結果,7つの特性と8つの機能が確認された。次に自伝的編集の特性のうち,出現率が全体の5%以上であった「誇張(39.8%)」「最小化(17.8%)」「訂正(23.7%)」「否定(13.5%)」の4つの特性について,各特性の主な機能について検討した。 分析の結果,事実を誇張したり,大げさにする「誇張」は「ポジティブ印象の獲得」が主な機能として用いられていた。次に,事実を矮小,過小にする「最小化」は「ネガティブ印象の回避」が主な機能であった。また,問題のある経験を肯定的に修正する「訂正」は「他者との対立の回避」と「ネガティブ印象の回避」が中心的な機能であった。最後に,実際に起こった経験をなかったことにする「否定」は「他者との対立の回避」と「ネガティブ印象の回避」が主な機能であることが示された。以上のことから,目的によって異なる自伝的編集が行われていることが示唆された。 次年度は自由記述の回答をもとに,項目を作成し,自伝的編集尺度の作成を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
尺度作成のための項目抽出に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度は,自伝的編集尺度の作成および尺度の信頼性および妥当性について検討する。また,自伝的編集と編集が行われた記憶の諸特性との関連についても検討を進める。
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