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中高年者のワーク・ライフ・バランスの実現と心身の健康:12年間の学際的縦断研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K03118
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

富田 真紀子  名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (40587565)

研究分担者 大塚 礼  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 部長 (00532243)
西田 裕紀子  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (60393170)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワードワーク・ファミリー・バランス / ワーク・ファミリー・コンフリクト / ワーク・ファミリー・ファシリテーション / 中高年 / 心身の健康
研究開始時の研究の概要

超高齢社会を迎え、中高年者の就労継続は重要な課題となっている。本研究では、地域在住中高年者からの性・年齢層化無作為抽出者約2300名を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(National Institute for Longevity Sciences - Longitudinal Study of Aging: NILS-LSA)」の学際的長期縦断データを用い、中高年者のワーク・ファミリー・バランスと心身の健康との関連を明らかにする。国際的にも類を見ない約12年間の縦断データを用いて、中高年者のワーク・ファミリー・バランス実現は心身の健康の維持・増進に寄与するかを検証する。

研究実績の概要

1.研究の目的:本研究では、地域在住中高年者からの性・年齢層化無作為抽出者約2300名を対象とした「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学
研究(National Institute for Longevity Sciences - Longitudinal Study of Aging: NILS-LSA)」の学際的長期縦断データを用い、中高年者のワーク・ライフ・バランスと心身の健康との関連を明らかにする。心身の健康に関しては、心理的健康だけでなく、特に中高年期の予防が重要とされる肥満や高血圧などの生活習慣病、更年期障害、フレイル、要介護などの身体的健康に着目する。国際的にも類を見ない約12年間(4時点)の縦断データを用いて、特にワーク・ライフ・バランスのライフに関しては家庭生活に焦点づけ、中高年者のワーク・ファミリー・バランス(WFB)実現が心身の健康の維持・増進に寄与するかを検証する。
2.本年度の実施計画:WFB尺度は4下位尺度から構成される(富田ら,2019)。本尺度はNILS-LSAの第7次調査(Time1:2010-2012)と第8次調査(Time2:2013-2016)、第9次調査(Time3:2018-2022)に組み込まれ、これまで3時点のデータ収集を行ってきた。本年度は4時点目となる第10次調査の実施を予定していた。
3.本年度の成果:2023年2月から第10次調査を開始し、データ収集を実施した。解析に関しては、3時点の縦断解析(Time1-3)を進めた。また、第10次調査の開始前に予備調査(WEB調査)を行い、中高年者の就労意向を詳細に問う調査を実施した。このWEB調査のデータを用いて、一般中高年者の就労意向に関する解析を実施し、その結果については学会発表を行った(富田ら,2024)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は、NILS-LSAの3時点の縦断解析(既存データ:Time1-3)を行い、WFBと心身の健康の関連について検討を進めた。
また、第10次調査の準備のために昨年度実施した予備調査(WEB調査)のデータを用いて、一般中高年者の就労意向について基礎的な解析を実施し、学会発表を行った(富田ら,2024)。第10次調査に関しては、2023年2月から開始し、現在、調査を継続中である。第10次調査にはWFB尺度が組み込まれており、順調に4時点目となるWFBのデータ収集を進めている。よって、本研究課題の進行状況は「おおむね順調に進展している。」と判断した。

今後の研究の推進方策

今後は、以下の3点を遂行する。
1.第10次調査の実施:2023年度から2025年度までは第10次調査を実施し、データ収集・整備を行う。
2.3時点の縦断解析の実施:2024年度は3時点の縦断解析(既存データ:Time1-3)を行い、WFBと心身の健康の関連を検討する。2025年には4時点の縦断解析を行う。解析モデルとして、WFBから心身の健康への影響(因果の方向性)の検討は、縦断データを用いた交差遅延モデル(Finkel, 1995)を用いる。また、並行潜在成長曲線モデル(Piccinin et al., 2011)による解析も行い、WFBの推移が心身の健康の推移に与える影響を定量的に明らかにする。
3.成果の公表:得られた結果は、学会発表および学術雑誌投稿を行い、公表する。また、国立長寿医療研究センターのホームページを介して一般向けに情報を提供する。
なお、本研究課題の開始後、研究代表者はNILS-LSAを実施している国立長寿医療研究センターから名古屋市立大学へ異動となったが、国立長寿医療研究センターにおいて客員研究員となる手続きを行っている。分担研究者、研究協力者の協力により、研究代表者は継続して、本研究課題を計画どおり遂行する予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2022 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 中高年就業者を対象とした高齢期の就労意向に関する検討-世代別の現在の働き方と主観的健康感に着目して-2024

    • 著者名/発表者名
      富田真紀子・丹下智香子・久保田 彩・西田裕紀子・大塚 礼
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 中高年者のワーク・ファミリー・バランスと主観的健康感; 交差遅延効果モデルと同時効果モデルを用いた3時点の縦断解析2022

    • 著者名/発表者名
      富田真紀子・西田裕紀子・丹下智香子・藤井 志保・安藤富士子・下方浩史・大塚 礼
    • 学会等名
      日本心理学会第86回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部ホームページ

    • URL

      https://www.ncgg.go.jp/ri/lab/cgss/department/ep/index.html

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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