研究課題/領域番号 |
22K03123
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
足立 浩祥 大阪大学, キャンパスライフ健康支援・相談センター, 准教授 (00303785)
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研究分担者 |
水本 旭洋 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 特任講師(常勤) (80780006)
エルデーイ ヴィクトル 大阪大学, 大学院情報科学研究科, 特任助教(常勤) (40850938)
石丸 大貴 大阪大学, 医学部附属病院, 特任作業療法士 (60842755)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | ネット依存 / ゲーム依存 / 睡眠 / 大学生 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、インターネット依存が高頻度存在することが報告されている青年期の大学生 を対象とし、大学生が日常的に利用している身近なスマートフォンを用いて、オンライン生 活が益々増えるであろうポストコロナ時代において、ネット依存傾向の早期検知を行い、そ の介入システムの構築を行う。
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研究実績の概要 |
本研究では、インターネット依存が高頻度存在することが報告されている青年期の大学生を対象とし、大学生が日常的に利用している身近なスマートフォンを用いて、オンライン生活が益々増えるであろうポストコロナ時代において、ネット依存傾向の早期検知を行い、その介入システムの構築を行うことを目的として研究を進めている。2022年度は、早期検知をスマートフォンで行うため、大学生がオンライン主体の生活の中でネット依存傾向に陥る際に早期から示しうる危険因子を明らかにする点に主眼を置き、包括的な質問項目の作成を行った。質問項目の構成は、基礎情報、インターネットの利用時間、睡眠習慣(就寝時刻、起床時刻、睡眠時間)、睡眠の質(ピッツバーグ睡眠質問票)、生活範囲、社会的活動(Social Function Scale)、学業意欲、学業へのエンゲージメント(Work Engagement Scale for Students)を主体に用いた。この質問項目を用いて、ネット依存傾向の危険因子を同定するとともに、その危険因子をスマートフォンのアプリを用いることで自動的に検知できるよう、システムの作成を進めた。このように、ネット依存の危険因子を明確化し、その結果を真値として、近年、スマートフォンはネット依存に陥る際の直接的に関連するデバイスとなっていることを鑑み、本研究ではその点を逆手に取り、大学生が日常的に使用している身近なスマートフォンを利用して、ネット依存傾向の早期検知に資する危険因子の同定とシステムを構築を進めている点で社会課題解決上、非常に重要であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度に研究進捗の予定として進めていた、ネット依存傾向の危険因子探索のための質問項目の構成を行うとともに、スマートフォン上でデータ収集を行うためのシステム基盤の作成を進めることができ、おおむね順調に本研究は進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後、収集されたデータから、インターネット依存度テストのスコアをアウトカムとし、回帰モデルを用いて、ネット依存傾向に陥る危険因子の同定を行う。また、利用しているスマートフォンのセンシングにより、早期検知システム確立のための推定精度検証を行う予定である。
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