• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小児がん経験者の知的能力と社会適応の心理学的介入に関する多施設共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K03130
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

佐藤 聡美  聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 准教授 (50597804)

研究分担者 塩田 曜子  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児がんセンター, 医長 (30307532)
瀧本 哲也  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 研究所小児がん疫学臨床研究センター, 室長 (40393178)
高橋 理  聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 教授 (60505030)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワード小児がん / 認知機能 / 社会適応 / 心理学 / アセスメント / 心理検査 / 晩期合併症 / 支援 / 社会的適応行動 / 職業適性 / 書字困難 / 読み書き障害 / 教育支援 / 知的能力 / 実行機能
研究開始時の研究の概要

本研究は、15歳以上の小児がん経験者を対象に、教育支援及び将来の就労支援に役立つ、知的能力・実行機能・社会的適応行動・職業適性に関するデータを収集し、多施設で作成するツールを用いて心理学的介入を行い、その効果を検証することを目的とする。心理検査と心理学的介入を病院で行うことにより、医学的臨床情報(患者背景、治療経過と画像診断)を参照しながら、より精度の高い検査結果の解釈が行えるようにする。
小児がんの好発年齢である幼少期よりも、研究対象者の年齢を15歳以上と高く設定することで、本人への検査とそれに基づく直接的介入が、将来の就労に備える予防的介入にもなる。

研究実績の概要

研究実績としては、他施設共同研究であるため、まずは研究対象者がいる施設に研究参加の意思を確認するところから始まった。そこから研究対象者による研究参加登録を開始することができた。医師が説明をし、研究対象者とその親から研究参加の同意を取得した。さらに、研究のインフラ整備のために、医師と心理士が連携する必要があり、研究代表者と検査者が研究開始前の面接も行った。その目的は、研究実施手順を標準化することだけでなく、心理士に疾患の理解を深めてもらうため、病気と治療の説明を行う必要があった。認知機能検査については、WISC-IVを用いる施設(検査者)とWISC-Vの施設があり、それぞれに対応する必要が出てきた。検査者とは、WISCの種類にかかわらず、FSIQの数値のみをみるのではなく、日常生活と照合することの重要性を確認した。社会適応については、Vineland-IIを実施し、不慣れな検査者には検査実施をともに確認した。Vineland-IIは親面接であるため、親からの対象者の見え方も適応指標の重要なデータとなっている。研究代表者以外が検査を行った場合は、検査結果をダブルチェックし、各検査の採点ミスを防いだ。検査終了後には、検査者同士、所見作成に役立てるための事後面談を行っている。研究対象者に結果をフィードバックする際には、結果に基づいたエンカレッジメントを行うように医師、心理士で確認をしている。研究者同士の面談では、検査者と結果の解釈について討議し、結果の解釈に基づいた支援を特定することを目指している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究対象者の面談予定がスケジュール通りに進んでいるため、研究は順調に遂行できている。ただし、前期は開始準備面接が主になり、登録手続きは後期になって進み始めた。

今後の研究の推進方策

基本的には、同一研究対象者に年1回の検査スケジュールを予定しているため、2回目の検査になる対象者には、前回からの変化を注意深く観察し、よりよい支援を提供できるようにする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件) 学会・シンポジウム開催 (2件)

  • [雑誌論文] Short-and Long-term Cognitive Impact of Pediatric Brain Tumors: A Single-Case Study2023

    • 著者名/発表者名
      Satomi Sato
    • 雑誌名

      Bulletin of St. Luke's International University

      巻: 10 ページ: 133-137

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Practical consideration for successful sequential tumor biopsies in first-in-human trials2022

    • 著者名/発表者名
      T. Koyama, T. Shimizu, J. Sato, Y. Katsuya, S. Iwasa, S. Kondo...Y. Takiguchi...
    • 雑誌名

      Invest New Drugs

      巻: 40 号: 1 ページ: 841-849

    • DOI

      10.1186/s12887-022-03369-0

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 小児がんの子どもたちの認知機能研究と医教連携2024

    • 著者名/発表者名
      佐藤聡美、二村美也子、石井悠、吉村拓馬、菊田敦、河村淳史
    • 学会等名
      第35回日本発達心理学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 小児急性リンパ性白血病患児における認知機能の前方視的多施設協同研究2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤聡美
    • 学会等名
      第64回小児・血液がん学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会・シンポジウム開催] INTERNATIONAL SYMPOSIUM ON LATE COMPLICATIONS AFTER CHILDHOOD CANCER2023

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会・シンポジウム開催] The 11th Pediatric Oncology Psychologist Workshop2022

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi