研究課題/領域番号 |
22K03148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
市井 雅哉 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (10267445)
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研究分担者 |
菊池 安希子 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (60392445)
椎野 智子 神戸親和大学, 文学部, 教授 (10743594)
小坂 浩隆 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (70401966)
今村 明 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (40325642)
上田 英一郎 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別職務担当教員(教授) (40360036)
金沢 徹文 大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (20534100)
前田 多章 甲南大学, 知能情報学部, 准教授 (90319830)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | EMDR / PTSD / CAPS-5 / PCL-5 / オープントライアル / DES-Ⅱ / 効果値 / 唾液 / CAPS-5 / 無作為割付 / 無作為化比較試験 / 多施設 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで海外では、EMDRのPTSD(心的外傷後ストレス障害)に対しての効果は、メタ分析や数多くのRCTにより実証されており、様々な国や学術団体などの治療ガイドラインにおいて推薦されてきた。 しかし、国内において、EMDRのPTSD患者に対する効果を統計的に検討した試みはなく、さらには、RCTによる効果検証は行われてこなかった。 今回、十分に統制された形で、治療効果を測定することを目指す。その際に、複数の治療機関によるデータを集約して、その効果の汎用性も考慮する。さらに、質問紙や構造化面接による効果指標以外に、唾液中のストレスバイオマーカーを治療前後で測定し効果の生理的側面も検証する。
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研究実績の概要 |
国内に2箇所の医療機関を設定し、経験豊富なEMDR治療者3名が評価及び、介入に当たる体制を作った。2023年度は3名のPTSD患者の治療に当たった。一人目が介入前評価、12回の介入、介入後評価までを終了。二人目が介入前評価、10回の介入、三人目が介入前評価までを終了した。引き続き、2個所の医療機関で介入を進めていく。 1)介入前評価、介入後評価には、CAPS-5、PCL-5、BDI-Ⅱ、DES-Ⅱ、唾液採取がある。唾液は分析までは冷凍保存している。 2)標準化された介入はEMDR Instituteが作成したWeekend1&2トレーニングマニュアルに基づいた介入マニュアルに従って、生育歴病歴聴取、治療計画の策定、準備、ターゲット記憶の評価、再処理(脱感作、植え付け、ボディスキャン)、終了、再評価を実施している。治療者の介入がマニュアルに従ったものになっているかはEMDRコンサルタント資格保持者からコンサルテーションを受けた。 3)毎回の介入時にもPCL-5とBDI-Ⅱを測定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
20名のPTSD患者への介入を予定しているが、2箇所の医療機関のうち、1箇所が倫理審査に予想外に時間がかかった。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査が遅れていた1箇所においても申請が通ったので、PTSD患者を募集し、介入を進めていく。周辺の医療機関からの紹介も広く依頼する予定である。評価、介入を担当する心理士が週に1日午前中に対応できる体制が整った。
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