研究課題/領域番号 |
22K03165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 (2023) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2022) |
研究代表者 |
高階 光梨 横浜市立大学, 研究・産学連携推進センター, 客員研究員 (90912650)
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研究分担者 |
中島 俊 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 准教授 (10617971)
島津 太一 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 室長 (00466202)
宋 龍平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20843824)
坂田 昌嗣 京都大学, 医学研究科, 助教 (40593653)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | プライマリ・ケア医療機関 / 心理療法 / 実装科学 / 普及と実装 / インタビュー / 実態調査 |
研究開始時の研究の概要 |
精神疾患を有する患者の多くがプライマリ・ケア医療機関を受診するものの、プライマリ・ケア医療機関では非薬物療法による治療、特に心理療法の提供体制は整っていない。そこで本研究では、①プライマリ・ケア医療機関における心理療法の提供に関する実態を明らかにし、②実装科学に基づいて心理療法を必要とする多くの者に届けるための実装戦略を確立することを目的とする。本研究で実装科学の視点から心理療法の普及と実装(Dissemination and Implementation:以下、D&I)の阻害・促進要因を明らかにすることにより、臨床心理学者や医療政策決定者に対して、プライマリ・ケア医療機関における心理療法普及策の提案が可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究は、精神疾患を有する患者がプライマリ・ケア医療において心理療法に繋がることの出来る体制を構築する基盤整備のために、①プライマリ・ケア医療機関における心理療法の提供に関する実態を明らかにし、②実装戦略を確立することを目的としたものである。この目的の達成のため、当該年度は以下を実施した。1)昨年度から継続し、ステークホルダー(プライマリ・ケアの専門家、心理専門職、臨床心理学・精神医学の専門家、実装科学の専門家等)との定期的な意見交換、2)日本のプライマリ・ケア領域における心理療法の有効性検証に関する先行研究のレビュー、3)CFIRに基づく調査を行うためのツールの開発や整備、実施者のトレーニング、パイロットインタビューの実施。加えて、プライマリ・ケア医療機関における心理療法の実装基盤の構築や行動科学領域における普及と実装科学の普及を行なっていくために、行動科学領域における普及と実装科学コミュニティ(Dissemination and Implementation Research Community: DAICOM)の活動を継続し、現在、多様なバックグラウンドの参加者約200名と共に勉強会や普及と実装科学に基づく研究実施のトレーニングを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者の所属機関の移籍に伴い、データ取得等の研究実施のための環境整備に時間を要したため。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究推進の方策として、日本において実施されている研究を概観するために「日本のプライマリ・ケア領域における心理療法の実践」についてのレビューを完了させ、学会発表および論文投稿の準備を進めている。また、CFIRに基づく調査を行うためのツールの開発や整備が完了し、インタビューを実施しているため、次年度の学会で発表し、ステークホルダーらからさらなるフィードバックを得ることを予定している。加えて、普及や実装を推進するためには、コミュニティの醸成が必須であるため、継続してプライマリ・ケアにおける心理療法の普及や実装に関する勉強会やトレーニングを行う予定である。
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