研究課題/領域番号 |
22K03166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
山内 美穂 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 非常勤研究員 (10443491)
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研究分担者 |
猪原 匡史 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (00372590)
岩切 昌宏 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (50283841)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | NIRS / 抑うつ / 両側性交互刺激 |
研究開始時の研究の概要 |
脳内神経ネットワークの障害とその回復に伴う抑うつ症状の改善が示されているが,中でも前頭前野は抑うつ症状と関係があり,情動と関連の深い遂行機能ネットワークの一部である。本研究では音や音楽による両側性刺激の前頭前野への作用と,その抑うつ状態改善への影響の確認を目的とする。最終的には抑うつ状態の改善へ繋がる脳内神経ネットワークの構築に対する,効果的な両側性刺激の呈示方法を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
近年,脳内神経ネットワークの障害とその回復に伴う抑うつ症状の改善が示されているが,中でも前頭前野は抑うつ症状と関係が深く,情動と関連の深い遂行機能ネットワークの一部である。 本研究では両側性交互刺激の前頭前野への作用と,その抑うつ状態改善への影響の確認を目的としている。心理療法EMDRでは否定的記憶の想起に両側性交互刺激を加えることで,否定的記憶の神経ネットワークを変化させ症状の緩和や消失,抑うつに対する治療効果を示している。しかし両側性交互刺激が脳にもたらす機序はまだ十分には明らかになっておらず,これが明らかになることは治療や症状改善に役立つと考えられる。本研究では両側性交互刺激に音刺激を選択した。音刺激は運動機能によらず,受動的に受けることができるため,幅広い対象者に対応できると考えられる。最終的には抑うつ状態の改善へ繋がる脳内神経ネットワークの構築に対する,効果的な両側性刺激の呈示方法を明らかにすることを目指している。 令和4年度は,COVID-19への対策を取りながら,音を用いたfNIRS実験を一部実施した。本研究では音および音楽を音刺激として用いる計画であり,令和5年度は諸事情から予定していた実験は実施できなかったが、次年度以降に継続して実験を行う予定である。またNIRS装置ETG-7100とHOT-2000を用いた実験も開始した。今後も効果的な両側性刺激の呈示方法を検討するために,2種類のNIRS装置を用いての実験を行い,被験者の負担軽減を図りながら研究を進めていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
COVID-19の影響および諸事情により実験が予定通りには実施できなかったため,進捗に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
NIRS装置の調整を終えることで諸事情により遅れている実験計画を順次実施し,研究を進めていく予定である。
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