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高齢者が担う生きがい創造の心理支援法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K03185
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分10030:臨床心理学関連
研究機関同志社女子大学

研究代表者

日下 菜穂子  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70309384)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
キーワード生きがい / 社会参加 / 高齢者 / 実践コミュニティ / ウェルビーイング / 認知行動療法 / 孤立防止 / 自律
研究開始時の研究の概要

高齢者の社会的孤立は、うつ病や認知症の進行等の間接的な健康二次被害のリスク要因であり、社会的孤立を防ぎ生涯にわたり社会の中で実存することができる仕組みが必要とされている。そのため本研究では、高齢者が自律的に生きる意味を見出し、意欲を高め、他の人とともに豊かな人生を創造するライフデザインのオンライン地域介入法の開発をめざす。プログラム終了後のフォローアップの仕組みを構築し・介入効果の持続を確認する。開発したオンラインの生きがい創造プログラムと・フォローアップの仕組みをパッケージ化し・新たな社会的孤立予防の支援法の提案をめざす。

研究実績の概要

高齢者の生きがい創造のための心理教育プログラムに参加後のフォローアップ体制の構築を目的として行った。主な研究内容は次の3点である。
1. コミュニティへの継続参加の仕組みの検討:コミュニティへの継続参加を促進するため、学習環境デザインの観点から条件整理を行った。その成果は、「コミュニティが育む長寿時代を生き抜く力」として高齢期の発達科学(新曜社)にて公表した。
2. 高齢者のウェルビーイングにおけるコミュニティへの継続参加の影響の再検討:コミュニティへの継続参加が高齢者の意欲と自己効力感に及ぼす影響を、これまでに蓄積されたデータを整理し、分析することにより再検討した。プログラムの内容としては、生きがい活動の一環としてピアノ演奏のグループを対象とした。個々の生きる目標や価値を明らかにするという点で、生きがい創造プログラムとの共通点を特定し、そのグループセッションの効果を質問誌調査(意欲、自己効力感)およびインタビューにより確認した。得られた結果は、生きがい創造プログラムの改善やフォローアップ体制の整備に応用することとした。この成果は2024年7月に開催される国際心理学会(ICP)で発表予定である。
3. 生きがい創造プログラムとフォローアップの介入と評価:2023年4月から5月にかけて、地域の高齢者を対象に、体力測定、質問紙調査、および認知機能検査(ストループ検査)を実施した。対象の高齢者25人のうち4人は、2022年度の生きがい創造プログラムの参加者である。その他の対象者は、継続的にフォローアップセッションに参加している高齢者である。この調査は、毎年1回の調査を実施し、参加の効果の持続を検討するための指標を得るために実施した。生きがい創造プログラム参加時とその後毎年の調査結果、2023年度の体力、心理的ウェルビーイング、認知機能に関するデータを収集し、今後の分析を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

オンラインでのプログラム実施を2023年度中に行う計画であったが、コロナウィルス感染症の対応が解除されたことを受け、高齢者の対面でのプログラム参加が容易になったことで、オンライン参加者を募ることに時間を要したため。

今後の研究の推進方策

2024年度には、研究デザインを再検討し、セッションの構成をオンラインと対面の組み合わせにする等で、プログラムの検証を進めることとする。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 2件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] つながりが途切れず続くコミュニティのシステム設計:コロナ禍での高齢者のICT活用促進の実践から2022

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 雑誌名

      現代社会フォーラム

      巻: 18 ページ: 42-51

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 伴奏追従機能付き「だれでもピアノ」の高齢者向けレッスンプログラムの開発と可能性の探究2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤宏美、日下菜穂子、新井鴎子、永杉理惠
    • 雑誌名

      高齢者のケアと行動科学

      巻: 27 ページ: 82-97

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 高齢者の生きがいづくり2023

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 長寿時代の食コミュニティとその評価2023

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 学会等名
      第18回日本応用老年学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 多人数の交流が活性化するシェアダイニング環境のコミュニケーションデザイン2023

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 学会等名
      第36回日本サイコオンコロジー学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 認知行動療法を活かして高齢者と協同する2023

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 学会等名
      日本認知・行動療法学会第49会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] オンラインを用いた支援(医療・福祉等)に関わる実装上の課題:事例に基づいた解決法の提案2022

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 学会等名
      老年行動科学会第24回大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 長寿の歓びを創りあう食ネットワークのシステム設計2022

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 学会等名
      人工知能学会 JSAI2022.0_3H4OS12b01
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 「コミュニティが育む長寿時代を生き抜く力」発達科学ハンドブック122024

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 総ページ数
      15
    • 出版者
      新曜社
    • ISBN
      9784788518377
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] シェアダイニング2023

    • 著者名/発表者名
      日下菜穂子
    • 総ページ数
      230
    • 出版者
      クリエイツかもがわ
    • ISBN
      9784863423480
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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