研究課題/領域番号 |
22K03194
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
小野 健太郎 広島大学, 脳・こころ・感性科学研究センター, 助教 (30435870)
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研究分担者 |
蓮尾 絵美 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (60725969)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 知覚的体制化 / 聴覚 / 同期タッピング / 脳波 |
研究開始時の研究の概要 |
知覚的体制化とは、類似した特徴を持つ刺激が一つのまとまりとして知覚されるという現象である。この現象は、我々の周囲にある様々な音から効率よく意味のある音を抽出するだけでなく、刺激の検出や弁別などの知覚処理を向上させるというユニークな特徴を持つ。本研究は、知覚的体制化が知覚・運動処理の向上をもたらすメカニズムを解明することを目的とし、心理・脳波実験を行う。本研究により、知覚的体制化のはたらきに対する理解が深まることが期待される。
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研究実績の概要 |
当該研究課題では、知覚的体制化が音の知覚処理過程と聴覚-運動の同期に関わる処理過程の向上を促す心理および神経メカニズムの解明を目指した検討を目的として研究を進めている。当該年度は、音列に対する知覚的体制化が音と音の間隔を知覚する際にどのような影響を与えるかについて行った心理実験について、有意義な結果が見られたので、それに関連した報告をInternational Conference on Music Perception and Cognitionにて合計4件行った。 また当該年度は、音列の知覚的体制化が聴覚と運動の同期に関わる処理過程に与える影響を検討するための新たな心理実験を開始した。知覚的体制化の有名な例として知られる音脈分凝という現象は、二種類の音AとBを短い提示間隔でABA_と繰り返し提示する際に、音の高さの差が小さい場合には二種類の音がひとつの音列として認識される一方、差が大きいと二種類の音があたかも別々の音列であるかのように認識される、という錯覚現象である。これを利用すると同じ提示間隔で音列を提示しても音に対する認識が異なる、という条件設定が可能になる。この現象が生じるような音列を用いて、音が現れるタイミングに合わせて指でタッピングをする同期タッピング課題を行った。その結果、提示間隔は変わらないのに音の認識が変わると同期の精度が変わることが明らかとなった。これについては日本心理学会で報告を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究分担者を追加したことで、知覚的体制化が音の知覚と聴覚-運動の同期に与える影響の検討を平行して進めることが可能になり、年度内での学会発表につなげることができた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの成果から、知覚的体制化によって音の知覚および聴覚-運動の同期が影響を受けることが少しずつ明らかになってきた。今後の計画としては、知覚的体制化の影響について、脳活動計測も視野に入れつつ進めていく予定である。まずはそのための刺激や実験デザインについて予備検討を進めていく。
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