研究課題/領域番号 |
22K03197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 尚美学園大学 |
研究代表者 |
時本 楠緒子 尚美学園大学, 総合政策学部, 非常勤講師 (10435662)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 時間認知 / 脳波測定 / 発生源推定 / 意味的プライミング / 楔前部 / 脳波 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、時間認知の神経基盤を、言語を材料とした脳波計測実験により検証することを目的とする。時間軸には、特定の時刻や期間を表すA系列と、ある時点に対して時間的前後関係を表すB系列がある。この2系列の時間認知は個別に考察されてきたが、それぞれの系列に対応する言語表現を同一の実験設定に要因として取り込むことで、各系列における時間認識の異同と相互作用を明らかにしたい。これまでに、A・B系列の時間概念に対応した神経活動を言語実験で識別した前例はなく、本研究により両系列について蓄積されてきた知見を統一的に解釈するための手掛かりを提供できれば、ヒト固有の時間認知の構成的理解が進むことが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究は、時間認知の神経基盤を、言語を材料とした脳波計測実験により検証することを目的としている。時間認知については多くの先行研究があるが、時間的前後関係の認識基準を区別していないものが多い。本研究では、基準を区別した上で同一の実験設定に要因として取り込むことで、これまで蓄積されてきた知見を統一的に解釈するための手掛かりを提供し 、ヒト固有の時間認知の構成的解明を試みている。 2023年度は、昨年実施した予備実験で明らかになった刺激の改良に取り組んだ。刺激の妥当性を確認するための予備実験であったが、本実験と異なる方法(視覚提示)で刺激提示を行っていたため、提示方法を変更して再実験を行った。結果、わずかではあるが男女差が確認されたため、刺激の改良を試みている。 昨年、Frontiers in Human Neuroscienceに投稿した論文は採択された。また、先に実施した関連研究について結果をまとめ、北米神経科学学会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ過で実験を停止していた間に新しくなった計測用ソフトおよび解析ソフトの準備が滞っていることが原因である。新しいシステムの構築がうまくいかないため、計測実験が行えなかった。
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今後の研究の推進方策 |
7月半ばまでに脳波計測装置の動作不良を調整し、大学の夏季休暇期間に計測実験を実施する予定である。計測データが得られたのちは速やかに解析と考察が進め、結果をまとめたい。
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