• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

超音波穿孔加工を用いた熱可塑性CFRP板材接合技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22K03806
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分18010:材料力学および機械材料関連
研究機関筑波技術大学

研究代表者

明松 圭昭  筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (20396766)

研究分担者 後藤 啓光  筑波技術大学, 産業技術学部, 准教授 (90389718)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード複合材料・物性
研究開始時の研究の概要

本研究では熱可塑性CFRP板材を接合する技術を開発するために,超音波穿孔加工法を応用し,布を縫うミシンのように,熱可塑性CFRP板材に超音波穿孔加工法で穴加工を行うことにより熱可塑性CFRP材の接合に特化した新しい接合技術の確立を目指す。また,穴加工のモニタリングにAE法を適用することで強度低下の少ない加工を行うための最適な工具形状,加工条件等を明らかにし簡易な評価手法の確立を目指す。

研究実績の概要

CFRPは高強度,高剛性,耐食性に優れる,など従来の材料にはない優れた特性を有するため,様々な分野で適用が進んでいる。近年,成形のしやすさ,リサイクル性の良さなどから熱可塑性CFRPの開発が進められているが,成形後の加工(2次加工)においては炭素繊維を含んだ材料であるため加工が困難なうえ,繊維破断や層間はく離などが生じた場合には金属材料以上に著しい強度低下が生じることが問題となっている。これは加工部分の材料を取り除く除去加工では必ず生じる問題である。そのため一体成型を行うなどして2次加工を少なくしている。その結果,大型設備が必要なうえ汎用性が乏しいなどコストが高くなることで普及の妨げとなっている。
そこで我々の研究グループが開発したのが超音波穿孔加工法である。本手法は除去加工とは異なり,強度低下につながる繊維破断を回避しながら加工が可能,加工時間の大幅な短縮が可能,硬度の低い材料(アルミニウム針等)を工具として適用し穴加工可能など,熱可塑性CFRP材の穴加工に適していることが明らかになっている。しかし本手法は2016年に開発された新しい加工法であるため,応用研究が全くなされていない。また最適な加工条件の明確化および詳細な加工メカニズムの解明には至っていない。そこで本研究では超音波穿孔加工を応用し加工した穴に高強度なワイヤーを通し縫い合せることで熱可塑性CFRP板材同士を接合する技術の確立を目指した。2023年までの研究により針状工具の先端は砲弾型で,材質はステンレス鋼程度以上の硬度が適していることおよび加工初期(摩擦熱の発生が十分でない)は加工が進みにくいことが分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の目標である超音波穿孔加工時に熱可塑性CFRPの炭素繊維の破断(強度低下)を減少させるために,押付け力,定速送りなど加工速度が材料強度におよぼす影響を調査した。加工初期(摩擦熱の発生が十分でない)は加工が進みにくいことが明らかになり,顕著な強度低下は観測されなかった。

今後の研究の推進方策

今年度は加工条件,特に押付け力を制御することで加工速度および加工精度への影響を調査する。
具体的にはAEセンサを試験片に貼り付け加工のモニタリングを行う。そうすることで不連続体を加工する際に生じる摩擦熱の影響,固定治具の影響などを調査する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 熱可塑性CFRPに対する超音波穿孔加工2022

    • 著者名/発表者名
      後藤啓光 , 明松圭昭 , 谷貴幸 , 平尾篤利 , 毛利尚武
    • 雑誌名

      超音波TECHNO

      巻: 34 ページ: 34-38

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] CFRPに対する研削援用放電加工-微細加工の試み-2023

    • 著者名/発表者名
      池戸皓星,後藤啓光,明松圭昭,谷貴幸,平尾篤利,毛利尚武
    • 学会等名
      電気加工学会全国大会(2023)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] パイプ電極を用いた炭素繊維強化樹脂のくり貫き放電加工の試み2022

    • 著者名/発表者名
      後藤啓光 , 池戸皓星 , 明松圭昭 , 平尾篤利 , 谷貴幸 , 毛利尚武
    • 学会等名
      日本機械学会第14回生産加工・工作機械部門講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] CFRPに対する研削援用放電加工-電極材料の検討-2022

    • 著者名/発表者名
      後藤啓光 , 池戸皓星 , 明松圭昭 , 谷貴幸 , 平尾篤利 , 毛利尚武
    • 学会等名
      電気加工学会全国大会(2022講演論文集)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi