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トポロジー最適化を利用した強力超音波振動子の設計手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K03994
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分20010:機械力学およびメカトロニクス関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

和田 有司  東京工業大学, 科学技術創成研究院, 助教 (40725123)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードトポロジー最適化 / 強力超音波 / 有限要素法 / レベルセット法 / 密度法 / 超音波振動子
研究開始時の研究の概要

超音波振動子は加工、洗浄、化学応用など広く使われ産業応用上重要な基礎部材であるが、その形状設計にはエンジニアの試行錯誤が占める部分が多く、時間とコスト低減が求められている。トポロジー最適化は空隙を含めた材料配置すべてを設計する構造最適化手法である。本研究はトポロジー最適化により超音波振動子の設計支援フレームワークの構築をめざす。トポロジー最適化により得られた構造を実際に試作し、得られた振動出力を測定することで最適化にフィードバックする。

研究実績の概要

本研究は、材料制約下において所望の目的関数を最大化・最小化する構造中の空隙を含めた材料配置を自由に配置する構造最適化手法の一つであるトポロジー最適化を利用した超音波振動子の設計支援フレームワークの構築をめざしている。今年度は、トポロジー最適化を用いた大型振動工具の設計を通して、前年度の研究で判明した密度モデルによる問題を解決するためのレベルセット法を用いた最適化手法開発を実施した。
具体的には、下記の4点についての検討を実施した。(1)二次元レベルセット法による大型振動子設計に関する最適化プログラムの開発をした。レベルセット法最適化におけるメッシュの取り扱いは数種の手法が知られているが、本研究では再メッシュする手法を採用し、事前に一次元境界を等間隔内挿分割することで安定にメッシュ分割できることを明らかにした。(2)目的関数は前年度に提案した複数の対象部位を指定した上でこれらのうち振動が最小となる部位を最適化対象とするMINMAX法を利用した最適化手法をレベルセット法にも適用して、良好に動作することを確認した。(3)三次元構造の設計とフレームワークとしてより多くの用途に使用できるように、これまでMATLABの自作コードで実装していたソルバー部分を市販有限要素法プログラムに置換する手法について検討した。(4)大型振動子設計について(3)のフレームワークを用いて実際に目標とする三次元構造を導出し、実際に製作と評価を行った。
これらにより、大型振動子設計に必要な最適化フレームワークについて概ねの構築が完了したといえる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

R4年度で判明した密度モデルでの問題を解決するレベルセット法プログラムの開発を終了し、実際に大型振動工具の作成と測定を実施が完了した。
またR6年度計画の組み合わせ振動接合装置の設計に対応可能な汎用有限要素ソフトウェアを利用した最適化プログラムの準備も整っている。

今後の研究の推進方策

今年度研究の実施により、概ね開発が完了したレベルセット法を利用した振動分布の最適化フレームワークを利用して、R6年度計画の通りの組み合わせ振動を用いた接合工具の最適化への活用について検討する。
これまで振動分布の平坦化に特化した最適化を実施してきたので、より一般的な応用を想定したフレームワーク利用のために必要な機能追加を実施する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Topology optimization of large ultrasonic tools for uniform vibration using density model2023

    • 著者名/発表者名
      Wada Yuji、Nakamura Kentaro
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Applied Physics

      巻: 62 号: SJ ページ: SJ1023-SJ1023

    • DOI

      10.35848/1347-4065/acba23

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] レベルセット法による超音波振動工具のトポロジー最適化2023

    • 著者名/発表者名
      和田有司, 中村健太郎
    • 学会等名
      超音波研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] レベルセット法による界面形状最適化― 超音波振動工具のトポロジー最適化(4)―2023

    • 著者名/発表者名
      和田有司, 中村健太郎
    • 学会等名
      日本音響学会 秋季研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 三次元押し出しモデルにおけるレベルセット法最適化―超音波振動工具のトポロジー最適化(5)―2023

    • 著者名/発表者名
      和田有司, 中村健太郎
    • 学会等名
      日本音響学会 春季研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Topology optimization of large ultrasonic tools for uniform vibration distribution2022

    • 著者名/発表者名
      Yuji Wada and Kentaro Nakamura
    • 学会等名
      IEEE International Ultrasonics Symposium 2022 (IUS 2022)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 市販FEM最適化ソフトを用いた最適化試行--超音波振動工具のトポロジー最適化(3)--2022

    • 著者名/発表者名
      和田有司 中村健太郎
    • 学会等名
      日本音響学会 秋季研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Topology optimization of large ultrasonic tools for uniform vibration2022

    • 著者名/発表者名
      Yuji Wada and Kentaro Nakamura
    • 学会等名
      The 43rd Symposium on Ultrasonic Electronics (USE2022)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] モード形状を平坦化する目的関数について--超音波振動工具のトポロジー最適化(2)--2022

    • 著者名/発表者名
      和田有司 中村健太郎
    • 学会等名
      日本音響学会 春季研究発表会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 振動分布の平坦化を目的とする超音波振動工具のトポロジー最適化2022

    • 著者名/発表者名
      和田有司 中村健太郎
    • 学会等名
      第27回計算工学講演会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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