研究課題/領域番号 |
22K04011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20020:ロボティクスおよび知能機械システム関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
呉 瓊 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 客員研究員 (40762935)
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研究分担者 |
高橋 智 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 准教授 (20236277)
呉 景龍 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 教授 (30294648)
江島 義道 岡山大学, 自然科学研究科, 客員教授 (60026143)
于 英花 岡山大学, ヘルスシステム統合科学学域, 特任助教 (60812039)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 自由選択 / 強制選択 / 顕在意図 / 潜在意図 / 視線 / マイクロサッカード / ロボットシステム |
研究開始時の研究の概要 |
人間の意図情報が計測でき,それをロボット制御に利用できれば,会話と行動ができない身体障碍者用の支援ロボット開発に大きく貢献できる。従来迄に,身体障碍者用支援ロボットが開発されているが,人間の意図を理解できないことから,人間の意図を理解できるロボット技術がまだ確立されてない。本研究では,まず,視線と顕在意図及びマイクロサッカードと潜在意図の関連性を明らかにし,顕在意図と潜在意図の脳内部位の同定を通じて選択意図の脳内メカニズムを解明する。それから,顕在と潜在の意図推定による選択意図計算モデルと選択意図データベースを構築して,人間の意図を理解できるロボットシステムを研究開発する。
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研究実績の概要 |
昨年度は、視線とマイクロサッカードの実験タスクを考案して,顕在意図と潜在意図に関する認知心理学実験,脳波とfMRI実験を行う。得られた脳活動データはSPM12, Brain Voyagerなどの解析方法を用いて処理する。また, それらの領域間の関係を解析し, 顕在意図と潜在意図の関連性を解明する。これらの研究成果は人間の顕在意図と潜在意図に駆動された自由選択と強制選択に関する訓練効果が見られた。意識的な刺激により、人間では無意識的情報から、強制選択と自由選択に強く影響を与えることが分かった。特任重複練習を受けて、無意識の意思決定情報をより効果的に蓄積・統合し、利用可能な無意識の情報を有効に活用し、自由な意思決定を向上させることが示唆された。これらの研究成果は「Frontiers in Psychology」の国際学術雑誌に掲載された。顕在意図と潜在意図の関連性を解明することの基礎データとなっている。また、顕在意図と潜在意図に関する認知実験や脳イメージングなどを設計し、実施した。得られた結果では、現在解析中である。今年度末までに投稿しようと考えている。 今年度の研究計画では、前年度の基礎データに基づいて顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を抽出する。それから,脳波とfMRIを組み合わせて推定意図の脳機能モデル解明の実験を設計し,顕在意図と潜在意図が含まれている視線とマイクロサッカードの関係を解明し,さらに顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を同定する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度の研究成果は人間の顕在意図と潜在意図に駆動された自由選択と強制選択に関する訓練効果が見られた。意識的な刺激により、人間では無意識的情報から、強制選択と自由選択に強く影響を与えることが分かった。特任重複練習を受けて、無意識の意思決定情報をより効果的に蓄積・統合し、利用可能な無意識の情報を有効に活用し、自由な意思決定を向上させることが示唆された。これらの研究成果は「Frontiers in Psychology」の国際学術雑誌に掲載された。顕在意図と潜在意図の関連性を解明することの基礎データとなっている。但し、顕在意図と潜在意図に関する認知実験や脳イメージングなどを設計し、実施したが、得られたを解析して、研究論文を作成している。今年度末までに投稿しようと考えている。初年度の研究計画の通りに進展して、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今年度の研究計画では、前年度の基礎データに基づいて顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を抽出する。それから,脳波とfMRIを組み合わせて推定意図の脳機能モデル解明の実験を設計し,顕在意図と潜在意図が含まれている視線とマイクロサッカードの関係を解明し,さらに顕在意図と潜在意図の脳内活動部位を同定する。
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