研究課題
基盤研究(C)
国内エネルギー消費量の約6割が未利用熱として大気中に放出されている。無駄に捨てられる熱を抑制するためには、廃熱の分布を詳細に調査する必要がある。従来、熱流束や温度をセンシングする技術として、ゼーベック効果を利用した素子(熱電対・熱流束センサ)や測温抵抗体等が用いられてきたが、これらの技術は原理的には温度計測に基づいており、空間に分布する熱を面で捉えることは難しい。熱流束センサは熱の流れを直接測定できることから温度変化を素早く感知することが可能であることに加え、電圧の符号により発熱と吸熱を判別できる。空間的に分布した廃熱を定量的に評価するために熱流束を二次元的に可視化する新しいデバイスを開発する