研究課題/領域番号 |
22K04255
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
上原子 晶久 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (70333713)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 補修 / 補強 / 電気防食 / 熱可塑FRP / 省力化 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,鋼材腐食の生じた鉄筋コンクリート構造物に対して,合理的な補修と補強を行う手法を提案する。具体的には,電気防食による補修ではチタンメッシュ陽極材を用いて,さらに補強では熱可塑FRP棒材を埋め込む。実験では,電気化学的な検討だけではなく,実際に鋼材腐食の生じた鉄筋コンクリートはり供試体に対して,提案手法により補修と補強を行う。それらのはりに対して曲げ載荷試験を行い,力学性能に関しても検討を行う。最終的には,有限要素解析を利用したパラメータ解析を利活用して補強設計法の提案を行う。
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研究実績の概要 |
100×100×400mmのコンクリート角柱供試体内に,かぶり深さを30mmにしてD10鉄筋を1本埋め込む。それらに対して電食試験を行い内部の鉄筋を腐食させた。腐食率は20%程度を目標にした。その後,チタンリボンメッシュと熱可塑FRP棒材を埋め込む補修と補強を行った後に,防食電流を通電させた。通電時に防食試験として,回路内の電位差,オン電位,インスタントオフ電位,オフ電位などを測定した。この試験により,熱可塑FRP棒材に導通がないことを確認した。また,防食電流を通電させる前後で供試体の電気抵抗率を測定した。通電前後における電気抵抗率の変化がないことを確認して,防食電流を通電することによる悪影響がないことを確認した。 以上,2つの試験終了後,供試体を解体して内部の状況を確認した。具体的には,熱可塑FRP棒材の変状の有無を確認し,さらには鉄筋の腐食量を実測した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の研究計画通りの実験を行うことができた。また、想定外のトラブルなどもなかった。以上の理由で、概ね順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画で示した通り、2023年度は提案工法のはり部材への適用と耐荷性状、2024年度は提案工法の構造解析と補強設計法の提案を引き続き行う予定である。
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