研究課題/領域番号 |
22K04299
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22020:構造工学および地震工学関連
|
研究機関 | 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群) |
研究代表者 |
本山 紘希 防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), システム工学群, 准教授 (00732281)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 地盤モデル / 非線形解析手法 / 地震応答解析 / 地震工学 / 広域地震動評価 / 高性能計算 |
研究開始時の研究の概要 |
応募者らはこれまで、数値解析による都市を対象とした広域の地震ハザード評価について検討してきた。特にこれに使用する広域の地震動評価のための地盤モデル構築手法を開発して、一定の成果を得ている。本研究では、広域の地震動評価の信頼性の向上のために、詳細な3次元地盤モデルの非線形地震応答解析により得られる地震動を参照解として、構築してきた手法の精度を定量化する。具体的な実施内容は、任意のサイトで3次元地盤モデルを構築可能な手法の開発と、3次元の非線形解析を効率的に実施可能な手法の構築、また、それらを用いた参照解の評価およびこれまで開発した手法の信頼性の議論である。
|
研究実績の概要 |
本年度は、主に2点の検討を実施した。 1つ目は、昨年度に継続のモデル化手法に関する検証である。論文にまとめるとともに(投稿中)、本研究で必要となる3次元地盤モデルへの拡張手法として、改めて整理した。 2つ目は、3次元地盤モデルの構築・計算について検討である。その際、地震工学・土木工学では、有限要素法の適用に六面体ソリッド要素が使用されることが多く、それに対応してモデル作成に関する検討を行った。最終的には、数100万自由度~1000万自由度程度のモデルを作成し、簡単な検証や計算条件ごとの計算コストに関する検討を実施した。 その他、継続して非線形計算方法の検討を実施しているが、新しく検討している手法は、通常手法に比べて不安定な挙動を見せることが多いことが分かってきた。続く年度で、さらなる、手法の理論的な検討が必要であることが整理されている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画で挙げていた基本的な項目について検討を行ってきた。提案しているモデルの検証や、それに使用可能な3次元地盤モデルに関する検討が重要であるが、十分な進捗があったものと考えている。 妥当性の確認については、新規の器材の調達が必要とならない範囲での実施の予定であったが、既往の研究を元に議論の目処が立っている。 新規に作成予定の計算手法の構築は、元々リスクも大きいポイントで手間取っているが、多角的に検討を実施してきており、適切な計算機の活用により、そもそも解決すべきである計算コストの問題はクリアしつつある。 以上より、おおむね順調に進展しているとした。
|
今後の研究の推進方策 |
これまで検討してきたモデル化手法や3次元地盤モデル、計算コスト・計算方法に関する成果を統合し、検証に活用できる3次元地盤モデルの構築およびその計算を実施する。また、得られた結果を成果としてまとめていくことを考えている。
|