研究課題/領域番号 |
22K04352
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中村 俊之 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (10419062)
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研究分担者 |
倉内 文孝 岐阜大学, 工学部, 教授 (10263104)
瀬木 俊輔 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (50762382)
Schmoecker J.D. 京都大学, 工学研究科, 准教授 (70467017)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 流動解析 / Wi-Fiパケットセンサ / Wi-Fiパケットセンサー / DX |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19の爆発的な流行により、都市内外の流動に大きな変化が生じた。行動自粛が緩和され、徐々に経済活動の再開される中で、流動把握はこれまで以上に役割を担い、特に、空港、鉄道駅、大規模集客施設等では最適な空間設計や施設配置が進められることとなる。 本研究では、空港、主要鉄道駅の交通結節点、観光地を中心に設置したWi-Fiパケットセンサにより収集したデータを用いた都市流動把握手法の研究開発を行う。本研究によって、リアルタイム都市流動解析の高度化をもたらし、都市空間設計等の推進が期待される。
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研究実績の概要 |
人流動データを収集する手法は様々である.これまでの主流は紙媒体やインターネットによるアンケート型手法であり,例としてパーソントリップ調査や道路交通センサスの起終点調査がある.一方で近年,ICT技術の発展により,携帯キャリアの基地局データやGPSデータ,Wi-Fiパケットセンサデータなどを活用してリアルタイムに人流動を収集する手法が普及している.従来のアンケート型手法の利点は人々の移動交通手段や移動目的を把握可能なことにあった.しかしおおむね10年に一度の実施であるため,その間の都市の土地活用の変化やそれに伴う交通行動の変化が反映されない点が課題である.リアルタイムの人流収集手法は,近年マーケティングなどにも広く活用されている. Wi-Fiパケットセンサは人流の把握手法として,観光地や市街地への適用が進んでいる.本研究では,多くの人が行きかう重要な交通結節点である中部国際空港において人流を常時観測し,旅客便利用者の行動分析を実施した.2022年の4月から12月における商業フロア利用率の推移,1日における時間変化分析から,空港における現状を明らかにし,数量化Ⅱ類および二項ロジスティック回帰分析を用いて,商業フロア利用者の特徴把握を行った.分析の結果,休日利用者の商業フロア利用傾向の強さや到着便利用者の利用傾向の弱さ,搭乗便による利用傾向への影響度合いの大きさが明らかとなった.本研究結果を踏まえ,中部国際空港における商業フロアの利用を促進施策を提案した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分析対象エリアにおいて、Wi-Fiパケットセンサおよび全数カウントセンサーを設置し、リアルタイムでのデータ収集環境を整備しており,令和4年度においてはその収集されたデータのうち、Wi-Fiパケットセンサデータを用いた流動解析を実施するに至っている。ランダマイズ化されたデータに関して,クリーニング方法を構築するなど,データ活用に向けた下地は令和4年度に完了することができた。 また得られたデータを用いた分析結果に対して,空港管理会社にも報告し,得られた結果の妥当性や活用に向けたディスカッションも行い,今後の研究方策に向けた知見も得ることができた. 上記のような理由から,概ね順調に進展しているものと考えられる.
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今後の研究の推進方策 |
対象としてはWi-Fiパケットセンサデータ以外にも、全数カウントセンサーのデータも収集しており,申請書に記載のとおり,令和5年度においては両データのフュージョン方法の検討および移動パターンの解析を行う。 なお,常時モニタリングのデータが十分量蓄積されてきたことを踏まえて,事業者や関係主体が活用可能な汎用的なシステム開発も行う。
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