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位置情報付き写真を用いた観光者の興味に基づく観光行動の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K04365
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分22050:土木計画学および交通工学関連
研究機関大阪工業大学 (2023)
京都大学 (2022)

研究代表者

木村 優介  大阪工業大学, 工学部, 准教授 (20713556)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード写真の分類 / ソーシャルメディア / 被写体 / 機械学習 / 観光行動分析 / 対応分析 / クラスタリング / 観光 / 写真
研究開始時の研究の概要

本研究では、写真共有サービスから得られる位置情報付き写真を用いて、観光者の興味と行動、さらには観光地である場所の特性を明らかにする手法を確立し、観光の時空間的分散が可能な観光者層を明らかにする。具体的には次の2つを実施する。
1. 機械学習のプログラムと自然言語処理の手法を新たに導入して、仮説的な分析枠組みの改善を試み、各写真の被写体の重みづけを考慮した観光者の興味を類型化するアルゴリズムを開発する。
2. 写真の位置情報等から観光行動を推定する手法と、観光地である場所の特徴とを把握する手法とを明らかにし、実際の流動データとも比較することで、興味・行動・場所の3点の関連を明確化する。

研究実績の概要

本研究では,写真共有サービスから得られる位置情報付き写真を用いて,観光者の興味と行動,さらには観光地である場所の特性を明らかにする手法を確立し,観光の時空間的分散が可能な観光者層を明らかにする.具体的には次の2つを実施する.(1) 機械学習のプログラムと自然言語処理の手法を新たに導入して,仮説的な分析枠組みの改善を試み,各写真の被写体の重みづけを考慮した観光者の興味を類型化するアルゴリズムを開発する.(2) 写真の位置情報等から観光行動を推定する手法と,観光地である場所の特徴とを把握する手法とを明らかにし,実際の流動データとも比較することで,興味・行動・場所の3点の関連を明確化する.
(1)に関しては,R4年度の成果を国際学会にて発表するとともに,観光写真により適した学習モデルの生成方法について検討した.(2)に関しては,R4年度に推定した撮影者の居住国の情報と撮影した観光地の関係を明らかにするため,項目間の関係を視覚的に把握できる対応分析を行った.在住者がよく訪れて写真を撮っている観光地と,観光者が訪れて写真を撮っている観光地の違いや,推定された居住国ごとの訪問地や撮影地の違いを明らかにした.本成果については論文として投稿し登載が決定している.さらに写真に付与されたラベルをクラスタリングして観光地である場所の特徴を把握する手法について検討し,各観光地の典型的なイメージを明らかにした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上記の研究内容(1)で実施予定であった自然言語処理の手法の一つであるトピックモデルをR6年度の研究とするかわりに,研究内容(2)の観光地である場所の特徴とを把握する手法について優先的に取り組んだ.特に(2)については,対応分析とクラスタリングを組み合わせ,より具体的に居住国ごとの観光行動を明確にできる方法についても検討を進めており,個人の特徴と行動との対応を明らかにできる見込みである.

今後の研究の推進方策

おおよそ当初の研究計画の通りであるが,研究内容(1)に関しては,自然言語処理の手法の一つであるトピックモデルを導入し,セマンティック・セグメンテーションによる分類との組み合わせや,重みづけの根拠となる基準の設定方法について明らかにする.研究内容(2)に関しては,京都市周辺部の実流動データ(ポイント型流動人口データ)を使用し,実際の行動特性を把握した上で,興味を抱く観光地と個人の行動,観光地の特徴の関連性について明らかにする.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] 写真とそのメタデータを用いた居住国ごとの観光行動分析:京都市とその周辺地域を対象として2024

    • 著者名/発表者名
      研谷朋花,木村優介,大庭哲治,須﨑純一
    • 雑誌名

      土木学会論文集

      巻: 印刷中

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 写真とそのメタデータを用いた居住国ごとの観光行動分析:京都市とその周辺地域を対象として2023

    • 著者名/発表者名
      研谷朋花,木村優介,大庭哲治,須﨑純一
    • 学会等名
      土木計画学研究・講演集
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Classifying sightseeing photos of the Higashiyama area of Kyoto city using semantic segmentation2023

    • 著者名/発表者名
      Taichi Kawakatsu, Yusuke Kimura, Junichi Susaki, and Tetsuharu Oba
    • 学会等名
      Asian conference on Remote Sensing 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Analysis of tourist behavior and interest based on country of residence using photos and metadata: with a focus on Kyoto City Area2023

    • 著者名/発表者名
      Togiya Tomoka, Yusuke Kimura, Testuharu Oba, and Junichi Susaki
    • 学会等名
      Asian conference on Remote Sensing 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 写真とそのメタデータを用いた居住国ごとの観光行動分析:京都市とその周辺地域を対象として2023

    • 著者名/発表者名
      研谷朋花,木村優介,大庭哲治,須﨑純一
    • 学会等名
      土木計画学研究・講演集,Vol.67
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] Analysis of tourist behavior and interest by geotagged photos2022

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Kimura, Tetsuya Ebata
    • 学会等名
      Kyoto University and Tongji University Joint Seminar on Urban Renewal and Sustainable Mobility
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 写真とそのメタデータを用いた観光者の興味と観光行動の分析:京都市とその周辺地域を対象として2022

    • 著者名/発表者名
      研谷朋花,木村優介,大庭哲治,須﨑純一
    • 学会等名
      土木計画学研究・講演集,Vol.66
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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