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水槽に用いられるポリマーセメント塗膜防水層のふくれメカニズムの解明とその評価方法

研究課題

研究課題/領域番号 22K04418
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23010:建築構造および材料関連
研究機関千葉工業大学

研究代表者

石原 沙織  千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (00589046)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードポリマーセメント系塗膜防水 / 防水 / 水槽 / ふくれ / 浸透圧 / 吸水特性 / 塗膜防水 / ポリマーセメント / 評価
研究開始時の研究の概要

環境に優しい等の様々なメリットを持つポリマーセメント系塗膜防水は、近年水槽への使用が増加しているが、ふくれの不具合が報告されている。しかし、ふくれ発生のメカニズムが不明なため、根本的な解決策や評価試験方法がないのが現状である。そこで本研究では、そのメカニズムを解明し、水に浸漬された防水層のふくれ評価試験方法を開発し、その試験方法を日本建築学会の「建築工事標準仕様書・同解説JASS8」等に掲載する事を目指す。具体的には下記の2点を行う予定である。
①ふくれの発生に大きな影響を及ぼす要因を整理し、そのメカニズムを明らかにする。
②浸漬された防水層のふくれ評価試験方法の開発を行う。

研究実績の概要

水槽に用いられるポリマーセメント系塗膜防水層のふくれの発生に及ぼす影響因子は、水セメント比,含水状態,表面性状などの下地側と、塗膜の吸水特性,力学的特性(ポリマーセメント比,ポリマー粉体比,ポリマーエマルションの樹脂の種類やガラス転移点,塗膜の膜厚など)などの塗膜側と、水温や水質などの環境側に大別できる。
2023年度は、ふくれの発生要因は浸透圧によるものだという仮説の元、塗膜単体の浸透圧測定装置を開発した。水中のわずかな気泡が圧力に影響を及ぼすため、装置の開発には試行錯誤したが、塗膜単体を介して左右に濃度の異なる溶液を入れ、圧力の経時変化を測定できる装置を開発した。過去に行った試験でふくれが発生した塗膜は、発生しなった塗膜に比べて圧力が大きくなり、ふくれの発生要因は浸透圧によるものであるという仮説が成立する可能性が見出された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

浸透圧測定装置の開発に、思いの外時間を要してしまったため、研究全体としては、当初計画より遅れてしまった。

今後の研究の推進方策

当初2023年度は下地側の影響因子の検討を行う予定であった。しかし浸透圧測定装置の開発に時間を要してしまったため、2024年度は、温度が塗膜単体の浸透圧に及ぼす影響を検討すると共に、下地側の要因の検討を行う予定である。
下地側の要因の検討として、具体的には下地の状態と接着強さを変数とする事を検討しているが、下地の状態は下地の水セメント比、表面の粗さ、空隙量を変数とし、接着強さはプライマーの種類及び塗布量を変数とした試験体を作製し、ふくれ再現試験を行う。ふくれ再現試験は、コンクリート平板に防水材を塗布し、側面をエポキシ樹脂で密封した試験体を、23℃と40℃の水中に浸漬させ行う。その際、ふくれの発生状況と接着強さを測定し、それらの相関を確認する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ポリマーセメント系塗膜防水材のふくれ発生要因2023

    • 著者名/発表者名
      坂本 海、石原沙織
    • 学会等名
      2023年度日本建築学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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