研究課題/領域番号 |
22K04434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
大宮 喜文 東京理科大学, 創域理工学部建築学科, 教授 (10287469)
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研究分担者 |
王 兪翔 東京理科大学, 創域理工学部建築学科, 助教 (20897706)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 可燃物調査 / 360℃カメラ / 3Dスキャナ / 火災荷重 / 可燃物配置 / 360°カメラ / 火災安全性 / 用途 |
研究開始時の研究の概要 |
事務所ビル等の空間用途の変容を整理し、空間内の可燃物を対象に、3Dスキャナ等の技術を利用し空間構成を把握しながら可燃物の材質・量・表面積・配置等の調査を行い、可燃物の基礎データを収集する。さらに、収集したデータを360度カメラ等で撮影した写真情報とリンクする手法等を検討し、可燃物の基礎データの収集方法等をブラッシュアップする。
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研究実績の概要 |
建築物の空間内にある可燃物の発熱量や表面積を把握するため、これまでスケールや重量計などを用いた実態調査(従来法)を行ってきたが、従来法は多くの工数を要するなどの課題があった。そこで本研究では工数の短縮を目的として、3Dスキャナを使用した調査方法(3Ds法)および360°カメラを使用した調査方法(360°法)を用い検討を行っている。これらの360°法および3Ds法を用いて複数の空間で可燃物調査を実施し、両手法の調査時間や計測精度を比較し、調査方法の知見が乏しい360°法の妥当性などの検討を継続して実施した。当該年度においても、360°法および3Ds法を用いた可燃物の調査を行い、360°法では画像の傾きを補正する水平調整の方法として、部屋の形状から行う方法(通常法)とドアなどを基準面として使用する方法(簡易法)を用い、3Ds法では分解能(測定精度)の設定方法を検討し、可燃物の寸法計測を実施した。本調査では、360°法は3Ds法と比較して5倍以上の測定点を設定したが現地調査時間は同程度となり、データの解析時間は半分以下に短縮できることを確認した。また、360°法の計測精度について、通常法に比べ簡易法の計測精度が異なることを確認し、カメラと対象物の位置関係や基準面の採り方による計測精度の低下について傾向を把握した。さらに、360°法および3Ds法を用いる場合、計測が困難である高所や狭所の空間の可燃物の調査方法について検討を行い、カメラを搭載したドローンによる可燃物の移動撮影を試験的に実施した。その結果、撮影時のドローンの飛行の安定性に起因する計測結果への影響を把握し、計測精度を確保するための対策の必要性を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り研究は進んでいる。なお、当該年度の研究の結果、明らかとなった課題について、引き続き課題解決にむけた検討を実施する。
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今後の研究の推進方策 |
360°法の計測精度の安定化に向けて引き続き調査を行う。また、什器の下部や裏側などのカメラの死角にある可燃物の計測が難しいという課題に対し、ドローンと自撮り棒に取り付けた 360°カメラを用いた移動撮影によってそれら部分の情報を補完する方法の検討を行う。
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