研究課題/領域番号 |
22K04438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 関東学院大学 |
研究代表者 |
山口 温 関東学院大学, 建築・環境学部, 教授 (40276621)
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研究分担者 |
堤 仁美 昭和女子大学, 生活機構研究科, 准教授 (00409690)
大塚 雅之 関東学院大学, 建築・環境学部, 教授 (20288088)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 温熱環境 / 窓開放 / 快適性 / 代謝量 / 着衣量 / 手指洗浄 / 衛生環境 / ATP測定 / 感染症対策業務 / 苦労感 / 大便器 / 飛沫拡散 / 保育施設 / 乳幼児 / 室内環境基準 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、0歳から5歳までの乳幼児が対象となる保育施設は増加傾向にあり、月齢の違う子ども達が一つの施設で活動している。 保育施設の環境衛生に関する指針は、乳幼児の年齢、熱的特性や保育環境を考慮した物理的室内環境について「適切な状態に保持する」とされ、明確な数値基準が示されていない。 本研究は、まず保育施設の温熱・光・空気環境実測とヒアリング及びアンケート調査から実使用状況を把握し、定量的な環境基準を提示する。その基準に基づき、年齢層に応じた健康・安全・快適な環境の創出を目的として、感染症対策を含めた建築環境・設備計画の総合的な評価手法を提案する。
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研究実績の概要 |
本研究は、0歳から5歳の初期の発育期において、乳幼児の年齢と年齢別の保育の特性に応じた室内環境の基準を提案するものである。 2023年度は保育施設の温熱環境及び二酸化炭素濃度の実測を夏期と冬期に実施した。また、快適性を評価するために30分ごとに各室の写真を撮影し、在室者の活動と着衣を調査した。学校環境基準等の基準に対し、開園時間中の温湿度、二酸化炭素濃度は、基準範囲を超える割合が特に冬期に多いことを確認した。また、SET*の快適範囲からも多くの時間帯で範囲外となることを確認した。これに対し、調査から得られた代謝量、着衣量と実測した環境要素(温湿度、風速)のデータを用いてPMVを算出した。子どもと大人の生活空間の高さを考慮して、床付近(FL+100)とFL+1100の位置でそれぞれ子どもと大人の代謝量、着衣量を用いて検討したところ、夏期は快適範囲を超え、特に大人は暑さを感じる状態であったが、冬期は子どもも大人も概ね快適範囲内であった。環境基準等の範囲外であったも活動内容や着衣によって、快適な状態となっていることを確認した。 衛生環境に関しては、こども園の室内表面の汚染度調査としてATP測定(ふき取り検査)を実施した。また、子どもの手指洗浄に関して厚生労働省等の明確な衛生基準がないため、通常の手指洗浄の実態を把握するため実験を行った。その結果、常在菌が出てくるといった状態が確認した。洗浄後の持参タオルを使用するかペーパーでふき取るかによる違いも確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
温熱環境実測、主旨洗浄については、2024年度日本建築学会大会及び空気調和・衛生工学会等に投稿しており、研究成果をまとめている。
・田中健太、大塚雅之、山口温、板橋芽美:幼児の衛生性を向上させる手洗い教育のための実態調査,2024年度日本建築学会大会梗概集、2024.9 ・片山雄太郎、野間晴陽、山口温:保育施設における乳幼児の発育特性に応じた温熱環境基準の検討 その 4 着衣と代謝の実態把握及び快適性評価,2024年度日本建築学会大会梗概集、2024.9 ・野間晴陽、片山雄太郎、山口温:保育施設における乳幼児の発育特性に応じた温熱環境基準の検討 その3 感染症防止を考慮した室内環境評価,2024年度日本建築学会大会梗概集、2024.9
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今後の研究の推進方策 |
温熱環境については、これまでの実測結果及び活動と着衣の調査から、0歳から5歳までの年齢別の特徴と保育施設の物理的室内環境について環境基準について検討する。実使用状況から保育室によっては常時窓を開放している状況もあり、シミュレーションを用いて窓開放や適切な活動の場について検討する。 衛生環境については、2023年度に実施した手指洗浄の実態及びATP調査結果をもとに子どもの飛沫及び接触による感染の防止対策について検討する。
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