研究課題/領域番号 |
22K04460
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
水野 雅之 東京理科大学, 理工学研究科国際火災科学専攻, 准教授 (40366448)
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研究分担者 |
藤井 皓介 総務省消防庁消防大学校(消防研究センター), その他部局等, その他 (10759575)
市村 志朗 東京理科大学, 教養教育研究院野田キャンパス教養部, 教授 (30408702)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 歩行 / 他者 / 回避 / 軌跡 / 画像解析 / 座標変換 / 避難 / VR / 出口選択 / 比較 |
研究開始時の研究の概要 |
VR技術を活用した避難行動研究は以前から実施され,近年ではHMDを用いた研究が主流であるが,大規模施設のVR空間での移動は,コントローラー操作によるほかない。この操作による移動は,確かに没入感もあり現実に近い感覚ではあるが,実際の空間認知や行動と一致するのか科学的根拠に基づく評価は十分とは言いがたい。本研究では,通路空間での避難行動を対象に,出口選択傾向に加えて,移動軌跡や移動速度,歩行者間距離さらには視線の動きなどの観点から実空間での認知や行動との一致性を評価し,VR避難シミュレーターによる行動分析の妥当性を評価する。また,他者への追従や回避の行動特性を分析する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,VR技術を用いた避難行動分析における妥当性を評価するために,実空間における移動とVR空間における移動を比較分析することにより,両者の同等性を明らかにする一方で,VR空間での実験によって実空間での実験と異なる結果を得ることが予想される部分を明らかにすることにより,VR技術を用いた避難行動分析の結果を解釈する上での注意点などを明らかにすることである。 2022年度は,被験者のスタート位置とゴール位置を結ぶ直線上に,直線移動か立位で静止する他者1名を配置して,被験者1名がスタート位置からすれ違いまたは追い越しで他者を避けてゴール位置に移動する状況を対象に実空間実験を実施した。すれ違いの場合は他者が概ね1.0m/sで歩行し,追い越しの場合は他者が被験者の全歩5mより概ね0.5m/sで歩行し,その結果,追い越しでは通路の長さは12mとし,幅を2m,3m,4mを採用し,被験者のスタートとゴールの中心を壁から0.5m,1.0m,1.5m離れた位置に設定した。被験者は,第一段階として7名とした。 実験の結果,他者が立位で静止した条件で,すれ違いと追い越しを比較すると,後者の方がより手前で出口に向かう方向転換を終え,被験者の移動軌跡が他者とすれ違う手前の5m辺りでまとまる傾向が見られた。一方,他者が同じ方向に歩行する追い越しでは,相対的な速度が小さいため,より近づいた条件で回避し始め,進行方向の離隔距離で概ね3.5mとなった.他者を避ける回避距離は,幅2mの通路では他者と壁との距離が狭く物理的な制約があり概ね0.6mとなったが,他者と壁との中心間距離が2mとなる通路幅3mと4mでは平均して0.8~1.0mと同程度であった一方,他者が同じ方向に歩行する追い越し方がやや大きくなった.同じ方向に移動しているため,接触や進路妨害を避けるためのマージンをより確保したと考えられる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実空間での実験データを取得し,実空間での実験をVRで再現するための空間制作を終えており,順調に研究を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度には,VR空間における移動実験において,コントローラーを用いて移動する場合と,実際に歩行してその移動がVR空間に反映される場合の2つのVR避難行動実験を実施する。実空間での避難行動実験の結果から得られた歩行状態の特徴に関して,VR空間においても同様の傾向を表す結果が得られるか,あるいは異なる挙動を示すのか分析する。 2024年度には,出口前の滞留状態を対象に,他者との離隔距離などを,実空間とVR空間での移動として比較する。
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