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高経年集合住宅団地における「タクティカル・サバーバニズム」の実践と評価

研究課題

研究課題/領域番号 22K04462
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23030:建築計画および都市計画関連
研究機関東京工芸大学

研究代表者

森田 芳朗  東京工芸大学, 工学部, 教授 (50396769)

研究分担者 柴田 建  大分大学, 理工学部, 准教授 (60325545)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードタクティカル・アーバニズム / タクティカル・サバーバニズム / 郊外住宅地 / 高経年集合住宅団地 / アクションリサーチ / 場の共創 / 団地の価値の再定義 / アクションリサ ーチ
研究開始時の研究の概要

本研究では、「タクティカル・アーバニズム」を援用した「タクティカル・サバーバニズム」のコンセプトを提唱し、高経年集合住宅団地における場づくりの共創のアクションリサーチを通して、その郊外住宅地の課題解決、価値創造手法としての可能性を探る。

研究実績の概要

本研究では、「タクティカル・アーバニズム」を援用した「タクティカル・サバーバニズム」のコンセプトを提唱し、高経年集合住宅団地における場づくりの共創のアクションリサーチを通して、その郊外住宅地の課題解決、価値創造手法としての可能性を探ることを目的としている。
アクションリサーチの実践は、緑ヶ丘団地(厚木市)、鳶尾団地(厚木市)、敷戸団地(大分市)、日の里団地(宗像市)でそれぞれ進めている。
このうち緑ヶ丘団地では、神奈川県住宅供給公社と東京工芸大学による地区活性化プロジェクト「ミドラボ」の一環として、フェンスで閉ざされたオープンスペースを少しずつ開きながら新しい生活の風景を生み出す「オープンストリート構想」を描き、その実現に向けたアクションを少しずつ進めている。2023年度は、前年度に行った社会実験の成果を査読付き論文としてまとめるとともに、ほとんど使われなくなった団地集会所の改修デザインを進めた。また、そのプランを原寸大で床に描いてみる市民ワークショップなどを行なった。
大分市敷戸団地では、空き店舗を活用した地域拠点「しきどベース」にて、ワークショップの参加者らとDIYにより部屋の内装を設えることで、住宅団地内の子どもおよび高齢者が集う居場所の創出を行った。さらには、HIP-HOP音楽に関心がある若者のたまり場としての活動も開始し、若年者の孤独解消の場としてのポテンシャルを検証した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究では、(1)関連する国内外の事例調査、(2)場の共創のプロジェクトの実践、(3)プロジェクトに参画する主体へのインタビュー、(4)地域住民へのアンケート、(5)郊外再生手法としてのタクティカル・サバーバニズムのコンセプトの評価、を行う。このうち(2)については、(a)場の共創を通じた主体の発掘、(b)主体間のつながりづくり、(c)地域の主体の先導による場の共創の実験、(d)地域の担い手への活動の引き継ぎ、のプロセスを目指す。
プロジェクトごとに進み具合は異なるが、おおむね(1)から(3)までのステップは踏めている状況である。

今後の研究の推進方策

ミドラボ(厚木市緑ヶ丘団地)のオープンストリート構想は、国土交通省の「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に選定され、集会所や屋外空間のリノベーションを進める状況が整った。集会所は日常的に開かれた場にできるだけするため、「小さな担い手」をどう発掘し、組織化できるかを探る。
しきどベース(大分市敷戸団地)においては、特に若者らの音楽を介したたまり場としての活動を継続しながら、新たなラップ音楽を制作・録音・公開するなどの文化発信活動を行うことで、脱ベッドタウンを志向するクリエイティビティの可能性を検討する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件) 備考 (5件)

  • [雑誌論文] 厚木市緑ヶ丘団地における「オープンストリート」構想の実践2023

    • 著者名/発表者名
      田村裕希、森田芳朗、八尾廣、茶屋道京佑
    • 雑誌名

      日本建築学会住宅系研究報告会論文集

      巻: 18 ページ: 161-168

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 大分市敷戸団地住区センターの計画:地方都市における郊外住宅団地の継承に関する研究 その12022

    • 著者名/発表者名
      松江春花、柴田建、鈴木義弘
    • 雑誌名

      日本建築学会大会学術講演梗概集

      巻: 建築計画 ページ: 851-852

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ミドラボ:[学ぶ] [つくる] [暮らす] [つながる] が一体となった、もう一つのキャンパスづくり2023

    • 著者名/発表者名
      ミドラボ
    • 学会等名
      東京都写真美術館「東京工芸大学 創立100周年記念展」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 東京工芸大学創立100周年記念 写真から100年2023

    • 著者名/発表者名
      吉野弘章ほか
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      クレヴィス
    • ISBN
      4911003138
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] ミドラボ

    • URL

      https://www.kanagawa-jk.or.jp/action/midolab.html

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
  • [備考] 国土交通省「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」に...

    • URL

      https://www.t-kougei.ac.jp/activity/pr/uploads/2023/12/midolab_20231227.pdf

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] リノベ構想をテープで描く!ミドラボのパフォーマンスと青空おやつのイベントを開催しました

    • URL

      https://www.kosha33.com/life/action/midolab2.php

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 「ミドラボ」パネル展 in本厚木ミロード  ミドラボの活動を紹介しています!

    • URL

      https://www.kosha33.com/life/action/midolab1.php

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] "ミドラボ"コーナーも!東京都写真美術館にて...

    • URL

      https://www.kosha33.com/life/action/_midorabop.php

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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