研究課題/領域番号 |
22K04471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
夏目 欣昇 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40362321)
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研究分担者 |
半海 宏一 京都橘大学, 工学部, 専任講師 (40796166)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 建築資料 / アーカイブズ / ICAM / 建築博物館 |
研究開始時の研究の概要 |
ICAM(国際建築博物館連合)加盟機関および国内の建築アーカイブズ組織(国立近現代建築資料館等)を対象として、建築資料の利活用に注目して多角的に調査・分析し、その施設空間整備に対して有意義な知見を得ることを目的として実施する。
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研究実績の概要 |
建築アーカイブズは、多様な規模の施設が設立され、資料の保管・管理の向上が見られる一方、多種の課題を抱えている。本研究では、建築アーカイブズにおける資料の有効活用方法を明らかにし、今後の建築アーカイブズ施設の設計に新たな視点を提供することを目的するものである。調査方法としては、ICAM(国際博物館連盟)加盟機関、国内の建築アーカイブズ組織等を対象として、それらのアーカイブシステムを把握し、利用者/提供者の視点から資料の活用方法を分析することで、建築アーカイブズの施設計画の要点を抽出し、我が国の建築アーカイブズのマネジメントの在り方を考察する。 研究実施計画として、初年度(2022年度)は建築資料の利活用手法を類型化することを目的として、施設機能、資料種別、情報管理手法に関するアンケート・ヒアリング調査、活動報告書等の基礎調査を進めた。中間年度(2023年度)は、初年度成果を踏まえて、1)国内の建築アーカイブズ組織の現況をより詳しく探るため、特に、組織規模が比較的小さい施設に関する調査と分析、2)建築資料のアーカイブシステムを検討するための国内事例として、重要文化財名古屋テレビ塔の建築資料の分析、3)特定の建築家のアーカイブズの実情を探るため、オランダの近代建築家W.M.Dudokの建築資料調査、4)展示活動が充実した海外事例を分析するため、オランダ・ロッテルダムのHet Nieuwe Instituutの活動調査、5)講演会等活動が充実した海外事例を分析するため、チェコ・プラハのCenter for Architecture and Metropolitan Planningの活動調査、を行った。 1)と2)に関しては、日本建築学会東海支部研究集会において、研究成果を発表した。3)に関しては、日本インテリア学会論文報告集におて、関連成果の一部を報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国内の建築アーカイブズの調査について、調査協力が得られなかった組織が予想よりも多く、建築系ギャラリー等をアーカイブズ関連施設として調査対象とすることとしたため、対象選定、調査項目、分析内容に調整が必要となったことが進捗状況に影響を与えている。 海外の建築アーカイブズの調査について、ほか業務の都合により調査日程の立案に困難が生じたため、研究協力者に調査支援を受けることとしたが、研究代表者自身による現地調査ができなかったことが進捗状況に影響を与えている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの進捗を踏まえて、1)不足調査の補完、および取得済み調査データの詳細分析、2)導出した特徴的な海外の建築アーカイブズの詳細調査、3)建築アーカイブズのMLA連携(ミュージアム・ライブラリー・アーカイブズの連携)の調査、4)建築アーカイブズ施設の空間類型に影響を与えている機能類型の分析、をすすめることにより我が国の建築アーカイブズの施設マネジメントに資する知見を得る予定である。 調査に当たり、現況を考慮し、必要な人員の確保、および、協力者の支援、に関して実施計画を更新し、研究推進に努める。
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