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デジタルツインによる既存マンションの維持管理システム構築に関する実践的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K04499
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分23030:建築計画および都市計画関連
研究機関東京都市大学

研究代表者

小見 康夫  東京都市大学, 建築都市デザイン学部, 教授 (70409374)

研究分担者 信太 洋行  東京都市大学, 都市生活学部, 准教授 (70558155)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワードマンション管理 / デジタルツイン / 防災ポータル / ユーザー行動分析 / VR
研究開始時の研究の概要

本研究は、直感的なインターフェイスをもつVRシステムを用いて、現実のマンションを低コストでネット上でデジタルツイン化し、その中に様々な管理情報を埋め込むとともに、管理者・住民間のコラボレーション作業を同期化・記録させることにより、マンション維持管理情報一元化のためのプラットフォーム機能を実装し、その有効性を検証することを目的とする。

研究実績の概要

2年目である2023年度は、対象とする大型マンションの敷地全体(1階レベル+一部2階共用部)を1つのデジタルツインのVRモデルで表すため、新たにLiDARを搭載した360度カメラを用いた撮影・モデル化を行った。次に、マンション管理組合との話し合いの中で、維持管理情報を防災関連のものに絞ることとし、それらに関する情報の収集を行った。また、年に2回開催されている防災訓練に参加しそこで共有される情報も入手し、これらの情報を敷地全体モデルの中に組み込んだ。その具体的な内容は、①防災情報(印刷物)②防災情報(外部サイト)③防災情報(避難経路)④エレベータ⑤消火器⑥消火栓⑦AED などである。次に、これらの統合されたモデルを「防災ポータル」としてネット上に公開した。モデル内では自由にウォークスルーできるだけでなく、防災テーマごとに直感的に目的の場所に移動することができ、そこでは画像等による情報を得ることができる。これらを住民に公開するとともに、その使用感や内容についての評価を得るため、2023年12月に「防災ポータル」に関するアンケート調査を行った。「最も価値のある情報はなにか」に対する回答としては、避難経路が一番多く、消火器、AED、消火器、消火栓の順番になった。自由意見としては、モデル操作の簡易化、プライバシーの強化などの課題が指摘されたが、本モデルの閲覧により防災意識が向上した人が約6割であったことから、デジタルツインを活用したVRモデルによる防災管理には一定の有用性があることを確認した。今後は防災備品管理や非常時の仮設装備等の管理情報を付加しつつ、改良に向けた検討とそれらの実装を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

内容的に「防災」の情報に特化しつつあるが、これは管理会社の所有するすべての維持管理情報は膨大であり、その一部に絞らざるをえないこと、住民にとって最も関心が高い共通の関心事は、防災や減災といったより生命・財産に関わる内容であることなどによる。いずれにせよデジタルツインを用いてマンションの維持管理情報を管理するという目的に合致し、成果を上げつつあると考える。

今後の研究の推進方策

「防災ポータル」を発展させ、それらの維持管理性を高めつつ、一方でこれらを用いてバーチャルな防災訓練を行うことを計画している。これは以前より、住民(管理組合)との話し合いの中で「モデルを防災訓練・防災教育に使えないか」との意見が出ていたためである。具体的には、3Dゴーグルを用いてよりリアルな防災訓練を可能にし、通常の防災訓練に参加できない人や高齢者・子供などにも使いやすいモデルにするための手法を開発したい。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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