研究課題/領域番号 |
22K04557
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
|
研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
林原 仁志 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (20511588)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 塗膜下腐食 / 塗膜劣化 / 塗装寿命 / 寿命予測 / 防食塗装 / 船体構造 |
研究開始時の研究の概要 |
環境因子及び塗膜初期性能をパラメータとするバラストタンク防食塗装の経時変化(劣化)進行モデルを構築することを目的とする。塗膜下に電解質膜を形成する手法により、初期の塗膜下腐食をEISによりモニタリングする技術開発を行う。種々の実験環境中での塗膜下腐食及び塗膜劣化の進行を同手法により検討すると共に、塗膜自体の環境遮断性を評価し、塗装寿命に大きな影響を持つ環境・材料的要因を特定する。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は、環境因子及び塗膜初期性能をパラメータとするバラストタンク防食塗装 の経時変化(劣化)進行モデルを構築することである。特に、厚い塗膜下で腐食が進行する初期段階では、腐食が低速度で進行し、かつ環境の変化によってその速度が変動すると考えられるため、従来法での検出が難しく、新たな評価法の開発が必要である。塗膜下に電解質を塗布することにより、塗膜下腐食の速度を試料に交流電圧を印加する電気化学インピーダンス(EIS)法により評価可能とする技術開発を行い、従来手法では計測できなかった、膜厚が300μm程度と厚いバラストタンク塗膜下の腐食速度評価を行う。 今年度は、EISによる塗膜下腐食モニタ手法を、バラストタンク塗装系へ適用する検討において、塗装鋼板を、塗膜フクレを促進可能な温度勾配試験 に供するための温度勾配試験装置の設計を行うと共に、発生したフクレ内部溶液を採取して、溶液組成・濃度を蛍光X線分析装置(XPS)により評価するための採取方法検討を行った。また、鋼板を樹脂埋めし、電解質及び塗料を塗布することで作成した塗膜下腐食モニタセンサに対する、ポテンショスタットとFRAボードを組み合わせた計測システムを構築した。本計測システムは、ネットワークを通じて遠隔的にモニタリング及び設定変更ができるものとした。この他に、塗膜を通じた酸素透過率の環境依存性についてデータを取得するため、フィルム酸素透過率計による単離膜の測定を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
温度差試験装置の設計製作に時間を要しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度は、早期に温度差試験装置の製作に着手して遅れを回復すると共に、その後の研究計画に沿って研究を実施する。
|