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超高齢社会の転院・転所情報の共有技術支援及び技術導入がもたらす社会的課題の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K04581
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分25010:社会システム工学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

鈴木 斎王  宮崎大学, 医学部, 特別教授 (60305084)

研究分担者 土方 嘉徳  関西学院大学, 商学部, 教授 (10362641)
杉原 太郎  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (50401948)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード医療・介護連携 / 情報共有 / 医療介護支援 / フィールドスタディー
研究開始時の研究の概要

分析の素材は,大学病院に蓄積された医療記録と,介護施設の介護記録を対象とする.介護および生活支援の情報共有に関する記録データの分析から取り掛かかり、自由形式で記録された患者および家族に関する記述や入院時の発言に対して,半構造化文書の分析技法を適用する.次に,文書の分析結果に基づき、転院・転所のために重要な位置づけとなる二次医療施設の看護師およびメディカルソーシャルワーカーに対してインタビューを行い,介護施設との連携時に重要な情報と共有の仕方を追究する.これら分析結果を用いて,課題と技術要件をまとめた上で,技術の実装と評価を行う.

研究実績の概要

今年度は,22年度成果をまとめて学術誌に論文投稿をすること,文献レビューを通して移行期ケアおよび介護施設内でのヘルスケアに関する情報共有に関する動向を整理すること,ならびに病院―介護施設間と介護施設内の情報共有の実態調査のための準備をすることを行った.
論文執筆作業は,22年度成果として発表した2件の学会発表の内容を発展させたものと,代表者の鈴木と分担者の杉原が中心となってまとめた病院―介護施設間の情報共有に関する内容のものを1本ずつ投稿した.そのうちの1本は,プレプリントサーバーにて公開中である.
文献レビューでは,病院―介護施設間で取り交わされるセンシティブな情報(心理社会面の情報を含む)の研究動向を,記録・共有方法の適切性の観点からまとめた.併せて,レビューに基づいてこうした情報を共有する際の課題についても論じた.これらの成果は研究会で発表するとともに,先に述べた投稿論文に関連研究として含めた.
実態調査においては,高齢者介護施設において記録されづらい情報を事象見本法とエスノグラフィックインタビューを組み合わせた調査で明らかにするための,リサーチデザインを行った.22年度までに先行して実施した調査結果に基づき,介護記録に記された自由記述の情報を分類するとともに,観察対象とすべき項目を絞り込んだ.計画はまとめられ,23年度終了時点では倫理審査委員会への提出を終えて結果を待っている状況である.さらに,病院―介護施設間におけるセンシティブな情報共有の実態調査のための計画立案と調整も勧め,こちらは倫理審査の認可が降りた.
また,分担者の杉原が代表を務めていた科研費の成果の中で,本プロジェクトの参考になる成果が得られ,学会発表を1件行うことができた

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

レビュー,調査ともに多少の遅れは見られるものの全体としては計画通り進行中である.研究会等における成果発表もコンスタントに実施できており,成果も論文投稿できている.遅れの主原因はCovid-19による施設への立ち入り制限によるものであったため,5類に移行した5月以降では進行上の障害は生じていない.当該ウイルスは24年度も同様の扱いと予想されるため,計画中の調査に支障をきたすおそれはない.加えて,介護施設への協力依頼も順調に進められており,病院―介護施設間におけるセンシティブな情報共有の実態調査のための実施見込みも十分に成立した.
以上の点から,現在までの進捗状況に対する自己評価を上記のように下した.

今後の研究の推進方策

投稿した論文については,査読の結果を待ち対応する.施設内の実態調査については,倫理審査の認可が降り次第,調査にとりかかる.施設間の調査は24年度4月時点ですでに進められており,年度内に成果発表に到達できる可能性は十分に高い.このままのペースと計画で研究を進めていく所存である.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 介護施設の雰囲気向上に着目した介護支援技術評価指標の開発,情報処理学会研究報告アクセシビリティ2024

    • 著者名/発表者名
      平賀暉章,鈴木斎王,杉原太郎
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告アクセシビリティ(AAC)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 介護における要配慮情報の記録・共有方法の適切性について2023

    • 著者名/発表者名
      杉原太郎,井関雄太,塩瀬隆之
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告アクセシビリティ(AAC)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 糖尿病患者の心理的課題をケアするためのデジタルツール利用の現状2023

    • 著者名/発表者名
      赤野恭子,杉原太郎
    • 学会等名
      第43回医療情報学連合大会 第24回日本医療情報学会学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 介護記録を用いた入居者の状況把握支援システムの開発2023

    • 著者名/発表者名
      井関雄太,三輪玲佳,杉原太郎,土方嘉徳
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告アクセシビリティ(AAC)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 日本の国立大学病院に寄せられる否定的意見の分析2023

    • 著者名/発表者名
      黒瀬研二,杉原太郎
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告アクセシビリティ(AAC)
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 手書きの介護記録の構造化と可視化システムの開発2022

    • 著者名/発表者名
      井関 雄太, 三輪 玲佳, 杉原 太郎, 土方 嘉徳
    • 学会等名
      人工知能学会第36回全国大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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