研究課題/領域番号 |
22K04584
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 |
研究代表者 |
楠川 恵津子 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (00336801)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | グリーン・クローズド・ループ・サプライチェーン / デュアル・チャネル・サプライチェーン / 炭素排出削減 / 省エネ / キャップ・アンド・トレード / CSR / フリー・ライディング / ゲーム理論 / 環境配慮型サプライチェーン / 政府介入 / グローバル連携 / 行動戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、政府、国内外の関連業者と消費者からなる、環境型製品の生産促進と使用済み製品の回収と再資源化の生産-物流-販売環境を含む持続可能な ECO-SC の構築の際、次の5つの特性:(i) 環境型製品の価格、品質や保証期間等の状況、(ii) 環境貢献度、価格、品質、保証期間等が環境型製品の需要量や回収量に与える影響、(iii) 環境型製品のライフサイクル、(iv) Eコマース環境下の消費者の製品購買行動、(v) 政府と国内外の関連業者のとり得る行動戦略 に焦点を当て、各特性に不確実な状況を考慮する場合、政府介入やCSRを含む国内外の関連業者のグローバル連携の効果を数理解析より明らかにする。
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研究実績の概要 |
令和4年度は研究課題[I]と[II]に関する研究成果5件を国内学会の①社団法人日本経営工学会(JIMA)2021年度春季大会で1件,②同学会2021年度秋季大会で1件,③国際会議APIEMS 2022で3件のオンライン発表を行った。 各研究成果を以下に示す. 研究課題[I] 政府介入およびCSRを考慮した ECO-SC の構築と最適連携方策について (1)"政府の環境政策下でCSRを考慮したグリーン・クローズド・ループ・サプライチェーンの最適運用と社会評価"(①)),[I](2)"Optimal Operation and Social Welfare Evaluation of a Dual-Channel Closed-Loop Supply Chain considering Government Intervention in Environmental Policy and CSR"(③,[I](1)を英語発表に改訂)について,研究成果を国内外での学会で発表した. 研究課題[II]政府介入およびCSRを考慮した国内外の ECO-SC 関連業者のグローバル連携効果について,(1)"政府介入と消費者のサービス・フリーライディング行為を考慮したデュアルチャネル・グリーン・クローズドループ・サプライチェーンの最適運用と社会評価"(②), [II](2)"Optimal Operation and Social Welfare Evaluation of a Dual-Channel Green Closed-Loop Supply Chain Considering Government Intervention and Service Free-Riding Behaviors of Consumers"(③,[II](1)を英語発表に改訂),[II](3)"Optimal Operation and Social Welfare Evaluation of a Dual-Channel Closed-Loop Supply Chain considering Quality and Revenue-Cost Sharing(品質と利益・費用分配を考慮したデュアルチャネルをもつ)"(③)について,研究成果を国内外での学会で発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は,研究課題[I] 政府介入およびCSRを考慮した ECO-SC の構築と最適連携方策および研究課題[II]政府介入およびCSRを考慮した国内外の ECO-SC 関連業者のグローバル連携効果の数理解析による最適運用とその社会評価についての研究成果を得た. 具体的に,令和4年度では,研究課題[I]に関しては,(1)"政府の環境政策下でCSRを考慮したグリーン・クローズド・ループ・サプライチェーンの最適運用と社会評価"について,研究課題[II]に関しては,(1)"政府介入と消費者のサービス・フリーライディング行為を考慮したデュアルチャネル・グリーン・クローズドループ・サプライチェーンの最適運用と社会評価", (2)"品質と利益・費用分配を考慮したデュアルチャネルをもつクローズド・ループ・サプライチェーンの最適運用と社会評価"についての研究成果を得ることができた. 本年度の研究成果を国内学会で2件,国際会議で3件発表を行った。 令和4年度に国内外で発表した5件の研究成果を査読付きの国際論文誌への投稿準備を進めている.また,令和4年度に得られた研究成果6件について,国内外の学会での発表準備を進めている.
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度に国内外で発表した5件の研究成果を査読付きの国際論文誌への投稿準備を進めている.令和5年度は,令和4年度に得た研究成果に基づき,下記の研究を遂行する予定である. 研究課題[I]:(1) 塚本"政府介入下で消費者のグリーン志向とグリーン製品の保証期間を考慮したグリーン・サプライチェーンの最適運用と社会評価",(2) 米田"政府の補助金のもとで使用済み電気自動車バッテリーの品質と再利用を考慮したクローズド・ループ・サプライチェーンにおける最適運用" 研究課題[II]:(1)"政府介入のもとで配送時間と炭素排出を考慮した3PLをもつデュアル・チャネル・グリーンサプライチェ-ンの最適運用と社会評価",(2)"政府の環境政策下でCSRを考慮したデュアル・チャネル・グリーン・クローズド・ループ・サプライチェーンの最適運用とソーシャル・ウェルフェア評価",(3)"サービスや鮮度保持を考慮したスポット販売と先行販売をもつ生鮮食品サプライチェーンの最適運用と社会評価" 研究課題[III](政府と国内外の ECO-SC 関連業者の不確実な行動戦略に対するグローバル連携方策)では,(1) 吉野"政府介入のもとでのバイオ燃料サプライチェーンにおける政府と関連業者の行動戦略に対する進化安定性の分析"についての最適運用とその社会評価や業者や政府との連携 について数理解析により明らかにする予定である. 得られた研究成果を令和5年6月と10月に国内で開催される日本経営工学会ならびに10月にマレーシア・クアラルンプールで開催される国際会議 APIEMS 2023 での発表準備を進めている.また,国際学術論文誌に論文投稿を行う予定である.
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