研究課題/領域番号 |
22K04618
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松原 豊 名古屋大学, 情報学研究科, 准教授 (30547500)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | システムオブシステムズの総合信頼性 / 総合信頼性論証フレームワーク / 総合信頼性 / システムオブシステムズ / 論証 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,Society5.0社会に向けて普及が期待されるシステムオブシステムズを対象にその安全性,信頼性,セキュリティなどを包含する総合信頼性(ディペンダビリティ)の維持,向上を支援する論証フレームワークを構築する。この論証フレームワークを共通基盤として,専門知識が乏しい,ないしは専門分野の異なるステークホルダが一緒に総合信頼性について議論する場を提供する。
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研究実績の概要 |
複数の独立したシステムが連携しながらサービスを提供するシステムオブシステムについて,その総合信頼性を論証するためのフレームワークを構築することを目標に掲げている。研究1年目として予定していた研究を進め,研究成果を3本の研究論文にまとめることができた。これらのうち2本は国際論文誌に採録され,もう1本は国際会議に論文投稿を予定している。具体的な研究内容としては,2つの問い(問いA 多様なステークホルダが存在するシステムオブシステムズ(SoS)のサービスを,正確に表現し,かつ共通理解を構築するモデリング手法は何か?問いB 特定のシステムに依存せず,抽象的な総合信頼性要件を,具体的なサービスに適用する際,どのように具体化できるのか?)に対する3つの研究課題(課題A1 ビジネス分野において,ビジネスモデルからサービス,システムを記述するための世界標準モデリング言語であるArchiMateによって,SoSの記述を試みる。課題A2 同一のサービスを,FRAM(Functional Resonance Analysis Method)とArchiMateの両方でモデル化して比較し,モデリング 言語の特徴,記述能力の違い,適用性を定性的に評価する。課題B1 IEC 62853の総合信頼性要件を,適用対象によって具体化すべき要件と,そのまま適用できる要件に分類する)を実施することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画の1年目で予定していた研究を進めることができた。具体的には,2つの問い(問いA 多様なステークホルダが存在するSoSのサービスを,正確に表現し,かつ共通理解 を構築するモデリング手法は何か?,問いB 特定のシステムに依存せず,抽象的な総合信頼性要件を,具体的なサービスに適用する際,どのように具体化できるのか?)に対する3つの研究課題(課題A1 ビジネス分野において,ビジネスモデルからサービス,システムを記述するための世界標準モデリング言語であるArchiMateによって,SoSの記述を試みる。課題A2 同一のサービスを,FRAMとArchiMateの両方でモデル化して比較し,モデリング 言語の特徴,記述能力の違い,適用性を定性的に評価する。課題B1 IEC 62853の総合信頼性要件(約35ページ)を,適用対象によって具体化すべき要件と,そのまま適用できる要件に分類する。)を実施することができ,3本の研究論文としてまとめることができた。そのうち2本は国際論文誌に採録された。もう1本は国際会議に論文投稿を予定している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き,研究計画に従って研究を進めていく。具体的には,研究課題A:世界標準ビジネスモデリングツールArchiMateの適用性について,これまでの研究成果もとに結論づける。研究課題B:総合信頼性要件の具体化手法の確立と適用について,課題B1(IEC 62853の総合信頼性要件を,適用対象によって具体化すべき要件と,そのまま適用できる要件に分類する。)と課題B2(各要件の具体化項目を明確にし,GSNのコンテキストで表現する。このGSNを,総合信頼性要件のテンプレートとして構築する。)を実施する。研究協力者として当初2名の大学院生を予定していたが,結果的には,1名のみとなってしまったので,次年度から1名の追加を試みる。
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