研究課題/領域番号 |
22K04638
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
苣木 禎史 千葉工業大学, 先進工学部, 教授 (50284740)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 緊急情報サービス / 音声提示 / 持続的利用 / 文章表現 / 相対表現 / 持続利用 / 情報伝達手法 / 屋外拡声システム / 行政防災無線 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,行政等が通知する緊急情報などを住民へ確実に届けるためにスマート家電インフラを活用し,その室内配信システムが人の特性に基づいて持続的に利用されるための伝達手法に関する研究である。 昨今では,行政防災無線の屋外拡声や戸別受信機からは即時性を必要としない新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動やワクチン接種に関して,さらには行方不明者などの生活に関係する通知も日常的に放送されている。日常に溶け込む伝達手段となったがゆえに,聞きづらさのみならず慣れによる聞き流しも生じている。聞きにくさを解消し,持続的に利用されるための情報伝達手法を研究する。
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研究実績の概要 |
本研究は,緊急情報サービスのユーザーである地域住民が提供される内容や提示方法に飽きることなく持続的利用し続けるための研究である。2023年度は,2024年度に実施予定のフィールド実験の実験システムの構築および実験方法について検討を行った。2022年度の予備実験の結果に基づき,伝達内容の重要事項のみで文章を構成する方法として,パターンマッチングに基づく情報抽出方法の実装を行った。また,遠隔で管理および制御可能な音声提示システムの構築を行い,そのシステムを一般家庭に配置して実験方法・手順を検討し,2024年度のフィールド実験の準備を終えた。 これらの研究成果に対して研究者の意見を求めるために,日本音響学会研究発表会で2回,国際会議で1回の発表を行った。研究者とのディスカッションにおいて,用いる言葉と個々人の親密度,一文の中の単語の位置とその単語の聞き取り精度を検討すべきと意見をいただいた。これらは,引き続き検討することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一般家庭での実験を実施するための実験装置の構築および動作確認を終え,目的とする実験データが得られることを確認できている。クライアントを集中管理できるシステムの構築を行えば,フィールド実験が可能な状況である。
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今後の研究の推進方策 |
一般家庭に設置する実験装置の構築を終えたため,それらを管理するシステムの構築を行う。フィールド実験を行い,2022年度に実施した文書構造および重要語の選定結果とフィールド実験での結果を比較し,改善を検討する予定である。
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