研究課題/領域番号 |
22K04646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 |
研究代表者 |
櫻井 南海子 国立研究開発法人防災科学技術研究所, 水・土砂防災研究部門, 主任研究員 (30435846)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 青天の霹靂 / bolt from the blue / 危険な落雷 / 3次元雷観測 / 負極性落雷 |
研究開始時の研究の概要 |
落雷には、雷光(リーダ)が雲頂や側面から外に飛び出して地面に到達する落雷が存在し、 「青天の霹靂(Bolt from the blue (BFB))」と呼ばれている。雷に無警戒な雨域外に落雷するため、非常に危険な雷である。しかし、これまで日本国内ではBFBに関する研究はなく、写真家によって撮影されるだけであった。本研究では、3次元的に雷放電経路を観測できる測器を用いて、BFBの実態把握を統計的に国内で初めて行うものである。また、BFBを発生させる雷雲を最新レーダで検出する手法の開発を目指す。
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研究実績の概要 |
青天の霹靂を発生する雷雲と発生しない雷雲の構造的特徴の違いを明らかにするため、青天の霹靂が発生した雷雲事例と青天の霹靂が発生しなかった雷雲事例を合わせて計8つの雷雲事例を抽出し、解析に着手した。青天の霹靂が発生した複数の雷雲事例において、青天の霹靂が偏った領域に発生する傾向が見られた。今後は、青天の霹靂の発生域に偏りがあることは一般的なのかどうか、事例を増やして確認を進める予定である。また、青天の霹靂の発生域に偏りがある場合、その理由について考察を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度の夏季暖候期において雷観測を順調に実施でき、事例の抽出を順調に行えたため、研究は概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度は、青天の霹靂を伴う雷雲と伴わない雷雲を合わせて8つの雷雲事例を抽出し、解析を行った。2023年度では、青天の霹靂の特徴を統計的に明らかにするため、さらに青天の霹靂が発生した事例の抽出を進める。また、青天の霹靂を伴う雷雲の内部構造の特徴を明らかにするため、青天の霹靂を伴わなかった雷雲の内部構造の特徴との比較を偏波レーダデータ等を用いて実施する。
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