研究課題/領域番号 |
22K04654
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山本 晴彦 山口大学, 大学院創成科学研究科, 名誉教授、教授(特命) (40263800)
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研究分担者 |
朝位 孝二 山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (70202570)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 水害 / 微地形 / 浸水 / 洪水 / リスク |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、2019年~2021年の3年間で大規模水害に見舞われた九州地方の3つの一級河川、筑後川(福岡県、久留米市)、六角川(佐賀県、武雄市・大町町)、球磨川(熊本県、人吉市・球磨村)の水害を対象とし、① 3つの再現期間における流域雨量の算出(降水現象)、② 外水+内水氾濫の解析シミュレーションの実施(氾濫現象)、③ 確率雨量に基づく氾濫による浸水被害(浸水深)の推定(浸水現象)、④ 流域自治体への研究成果の還元・3つの流域における浸水被害の比較解析を目的として、研究代表者(山本)、研究分担者(朝位)により実施する。
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研究実績の概要 |
本研究は、九州地方で平成・令和期に発生した3つの大規模水害(2018年:久留米市、2019年・2021年:武雄市・大町町、2020年:人吉市・球磨村)を対象とし、①流域雨量の算出、②氾濫の解析シミュレーションの実施、③確率雨量に基づく氾濫による浸水被害の推定を目的としている。 初年度の2022年度は、2018年7月の梅雨前線豪雨による久留米市の浸水被害を対象としたが、2019年8月の秋雨前線豪雨、2020年7月の梅雨前線豪雨、2021年8月の秋雨前線豪雨と、4年連続で浸水被害が発生していることから、これらの一連の豪雨を対象とした。 1894年から2021年までの128年間(区内観測所の未観測期間を含む)における年最大日降水量は、第1位が323.5mm(2019年)、第2位が317.2mm(1953年)、第3位が294.0mm(2021年)、第4位が277.0mm(2018年)、第5位が271.0 mm(2020年)であった。第2位の1953年は西日本各地で発生した豪雨により、筑後川でも大洪水により甚大な被害に見舞われた年であり、それ以外の4か年は2018~2021年の4年連続の記録的な豪雨によるものであった。豪雨の分布域は各年で大きく異なっているが、毎年のように筑後川流域で最大48時間降水量が500mmを超える豪雨に見舞われていた。 浸水被害が顕著であった筑後川支流の下弓削川、金丸川・池町川では、外水氾濫は生じなかったものの、高い水位により筑後川に流入する中小河川で水門の閉鎖、ポンプ場の排水機能の停止により内水氾濫が発生していた。両地域とも、大部分が氾濫平野に位置し、低平地の水田を転用して商業施設・工場等や住宅が建設されており、外水氾濫は発生しなかったものの、洪水ハザードマップの浸水範囲とほぼ一致しており、水害リスクが高いエリアでの開発が被害を拡大していた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度(2022年度)に対象としていた久留米市について、目標としていた内容をほぼ終えていることから、「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。 研究成果については、日本時間学会の学会誌『時間学研究』に投稿済みとなっている。また、本研究で対象としている人吉市(2020年水害)については、2022年12月に『時間学研究』に原著論文が掲載されていることからも、「(2)おおむね順調に進展している」と判断した。
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今後の研究の推進方策 |
2年目の2023年度は、2020年7月の梅雨前線豪雨により甚大な洪水災害に見舞われた人吉市・球磨村・八代市を対象、①流域雨量の算出、②氾濫の解析シミュレーションの実施、③確率雨量に基づく氾濫による浸水被害の推定を目的として、研究を実施する。なお、八代市に関する研究成果については、学会誌への投稿を予定している。
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