研究課題
基盤研究(C)
モリブデン酸銅(CuMoO4)とモリブデン酸コバルト(CoMoO4)は,外部刺激によって色が可逆的に変化する「クロミズム」の機能を有する磁性材料である。しかし,クロミズムの起源である構造相転移に伴う巨大な体積変化により,材料内に不均一な粒径分布が生成されるため,クロミック材料の機能制御に多大な悪影響を及ぼしていることが明らかとなった。本研究では,マイクロ波照射の特徴である選択加熱を最大限に活用し,均一粒径を有するクロミック材料を創製する。そして,温度・圧力・磁場の熱力学変数に「粒径」を加えた四変数を自在に制御した実験環境により,内在する新奇複合クロミック機能を磁気異常として観測する。