研究課題/領域番号 |
22K04701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
赤津 隆 佐賀大学, 芸術地域デザイン学部, 教授 (40231807)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ナノインデンテーション / クリープ変形 / 有限要素法 / 粘弾塑性体 / 非線形粘弾塑性体 / 基板上薄膜 / 力学的異方性 |
研究開始時の研究の概要 |
材料の局所を反映する力学特性がナノインデンテーション法で評価できるため、薄膜やMEMS部材など、新規開発される微小材料の唯一の力学特性評価法として注目されている。現時点で、ナノインデンテーション法の対象は、解析が比較的簡単な材料(均質等方体近似の下、弾塑性体や線形粘弾性体の構成方程式が圧子圧入の境界条件で解ける場合)に限られる、ということができる。本研究では、コンピュータサイエンスをナノインデンテーションに適用することによって解析上の困難さを克服し、非線形粘弾性、不均質性、異方性を有する固体に対するナノインデンテーションの力学的応答から、それらの力学特性を特徴付ける力学パラメータを導出する。
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研究実績の概要 |
本研究ではコンピュータサイエンスを活用し、様々な状況下におけるインデンテーションをシミュレーションすることにより、局所領域の力学特性評価法であるナノインデンテーション法の適用範囲の拡大を目指すことを目的としている。今年度は、非線形粘弾性変形の一種である、べき乗則クリープ変形を示す粘弾塑性体の粘性変形特性をナノインデンテーション(インデンテーション荷重緩和)で評価する方法を開発した。具体的には、荷重緩和の状況から圧子周囲のpile-upまたはsink-inを定量化する式の提案、それから算出される接触投影断面積を用いて圧子直下の平均圧力の緩和挙動を推定し、その指数関数成分からクリープ定数を、非指数関数成分から応力指数を求めることができることを明らかにした。ところが、これら個々の定量的関係は、他のパラメータが既知でないと算出できない構造になっている。本研究では、全ての道パラメータを決定できるプロトコルを提唱している。この研究成果は学術論文誌(International Journal of Solids and Structures, 238 [1], 111417)に受理されたばかりでなく、国際会議(International Conference on Materials & Processing 2022)での発表は高く評価され、第100期日本機械学会機械材料・材料加工部門の部門一般表彰(優秀講演論文部門)を受賞することとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2022年度は粘性変形に関して一定の研究成果を出すことができた。今年度以降は、他の条件下でのインデンテーションに取り組む予定であり、ほぼ計画通りに進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
ナノインデンテーションの主なターゲットの1つが基板上薄膜で、等2軸予応力が残留応力として薄膜に作用している可能性が高いと知られているにもかかわらず、そのインデンテーションに及ぼす影響が定量的に明確にされていない。今年度は等2軸予応力がインデンテーションに及ぼす影響の定量化に取り組む。
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