研究課題
基盤研究(C)
本研究では、マイクロ流路内の層流を利用して、ドラッグデリバリーシステム(DDS)の基材であるメソポーラスシリカナノ粒子(MSN)への抗がん剤の高効率な充填方法を開発する。マイクロ流路内の層流中では、一般的な撹拌で生じる乱流中とは異なり、メソポーラス構造内への効率的な物質移動が行われていると予想され、この特徴をMSNのメソポーラス構造への薬剤の充填工程に利用した新たなファインケミストリーの創出を目論む。また、流路幅、流速、撹拌時間等が薬剤充填率に及ぼす影響を調査し、層流中の物質移動のメカニズムを探る。さらに、MSNにFe3O4コアを導入して交流磁場印加による粒子トラップの効果についても検証する。