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海洋プラスチックごみ削減に向けた漁網のケミカルリサイクル技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K05190
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
研究機関静岡大学

研究代表者

岡島 いづみ  静岡大学, 工学部, 准教授 (40436910)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード魚網素材 / ナイロン6 / PET / 水熱処理 / モノマー化 / 漁網素材 / 廃プラスチック / リサイクル / 亜臨界・超臨界水
研究開始時の研究の概要

近年問題が深刻化している海洋プラスチックごみの一因である漁網素材のうちナイロン6とポリエチレンテレフタレートに焦点を当て、無触媒で高圧条件が必要だったこれまでの亜臨界水中での分解・モノマー化反応の条件緩和に向けた反応解析を試みることにより、このリサイクルプロセスの性能を実証する。

研究実績の概要

海洋プラスチックごみの一因である漁網のケミカルリサイクル技術の確立を目指した、漁網素材プラスチックの分解の解明を目的とし、令和5年度は漁網素材の一つであるナイロン6とポリエチレンテレフタレートに関して、2つの項目について研究を行った。研究項目[1](漁網素材の分解・モノマー化のための触媒探索)では、ナイロン6に関しては、昨年度検討した複数種類の触媒を用いたモノマー化反応に関する反応速度解析について、実験結果からナイロン6→オリゴマー→ε-アミノカプロン酸→ε-カプロラクタムの逐次反応と、ナイロン6からの直接ε-アミノカプロン酸及びε-カプロラクタム生成に加え、ε-アミノカプロン酸とε-カプロラクタムの可逆反応が組み合わされた反応経路を組み立てて反応速度解析を行い、無触媒条件との比較を行った。またポリエチレンテレフタレートについては、均一系、不均一系触媒を用いた効果を検討し、生成物収率に加えて、生成物と触媒との分離回収のしやすさ等も含めた検討を進めることができた。研究項目[2](反応相が漁網素材の分解・モノマー化に与える影響の解明)について、ナイロン6に関しては昨年度実施した過熱水蒸気条件下での分解反応における反応速度解析を行った。この時、反応機構は[1]で示した経路を用いた。一方、ポリエチレンテレフタレートに関しては、反応相の影響として亜臨界水反応場と過熱水蒸気反応場での比較を行い、ポリエチレンテレフタレートに対する反応場と水量とモノマー収率の関係を明らかにすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究項目[1](漁網素材の分解・モノマー化のための触媒探索)では、ナイロン6に関しては反応速度解析をおおよそ取り纏めることができ、またPETについては当初予定していた触媒に関して大体の検討を実施することができた。また研究項目[2](反応相が漁網素材の分解・モノマー化に与える影響の解明)では、ナイロン6に関しては反応速度解析を取り纏めることができ、PET分解の反応相の影響検討についておおよそ予定通りに遂行することができた。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、ポリエチレンテレフタレートの加水分解における反応速度解析と、ナイロン6またはポリエチレンテレフタレートとポリエチレンの共存下となる漁網の水熱処理によるモノマー化の進行について検討を行う。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 亜臨界水によるナイロン6のモノマー化2022

    • 著者名/発表者名
      藤井 美月、佐古 猛、岡島 いづみ
    • 学会等名
      化学工学会第53回秋季大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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