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グルタミノリシスを標的とする抗腫瘍化合物の探索と化学生物学的な作用機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K05341
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関公益財団法人微生物化学研究会

研究代表者

竹内 倫文  公益財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究所, 主任研究員 (40516176)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードエネルギー代謝 / 化学生物学 / 天然物 / 放線菌 / 阻害剤 / 作用機序解析 / 生理活性物質の探索 / 構造最適化
研究開始時の研究の概要

がんは,様々な遺伝子変異の蓄積によって解糖系やグルタミン代謝などのエネルギー代謝経路を変化させて生存・増殖を有利にする.近年がん細胞の代謝経路の変化が,正常細胞との差別化が期待できる重要な開発領域として注目されている.例えば、殆どのがん細胞では解糖系(ワーバーグ効果)や,グルタミン代謝(グルタミノリシス)が亢進されている.したがって,エネルギー代謝を阻害する化合物は,がん特有の代謝経路を利用した抗がん剤の候補として期待される.本研究ではエネルギー代謝阻害剤の設計・開発を目指す.その作用機序を解明し,抗腫瘍活性を評価する.

研究実績の概要

がんは,様々な遺伝子変異の蓄積によって解糖系やグルタミン代謝などのエネルギー代謝経路を変化させて生存・増殖を有利にする.したがって,がんの代謝を阻害する化合物は,がん特有の代謝経路を利用した抗がん剤の候補として期待される.本研究ではグルタミン代謝補償試験を用い,グルタミンの代謝に影響を与えうる化合物を放線菌の培養液から探索することとした.グルタミン代謝補償試験はグルタミンまたはジメチルケトグルタル酸 (DMKG) を含む培地で培養した細胞に対する薬剤感受性を評価するものである.グルタミンはケトグルタル酸 (KG) に代謝されクエン酸回路に導入される.DMKG は KG に代謝されグルタミン代謝を補償する.したがって,前者の培地選択的に毒性を示す化合物はグルタミン代謝に影響を及ぼすことが期待される.本年度は,グルタミン代謝補償試験を用いて培養液抽出物ライブラリからグルタミン代謝に影響を与えうる抽出物を探索した.その結果,有望な抽出物を得ることができた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

グルタミン代謝補償試験を用いグルタミンの代謝に影響を及ぼす化合物を探索した.その結果,グルタミン代謝に影響を及ぼす放線菌の培養液抽出物を見出すことができた.

今後の研究の推進方策

研究計画に従い,培養液中の活性成分の構造を決定し,構造活性相関研究を行う.さらに適切な分子プローブへと導き本天然物の化学生物学的な作用機序解析を行う.

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (2件)

  • [学会発表] グルタミン依存的な細胞増殖抑制活性を示すマイクロモノスポラミドA:単離・構造決定及び合成2022

    • 著者名/発表者名
      竹内倫文,波多野和樹,村松秀行,久保田由美子,澤竜一,五十嵐雅之
    • 学会等名
      第39回メディシナルケミストリーシンポジウム
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [備考] 微生物化学研究所ホームページ

    • URL

      https://www.bikaken.or.jp/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] 微生物化学研究所

    • URL

      https://www.bikaken.or.jp/

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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