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カウラン型ファイトアレキシンの合成を起点とする生物有機化学から高分子化学への展開

研究課題

研究課題/領域番号 22K05468
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38040:生物有機化学関連
研究機関東京農業大学

研究代表者

矢島 新  東京農業大学, 生命科学部, 教授 (30328546)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードカウラン / ジテルペン / 合成 / 天然物化学 / 全合成 / ファイトアレキシン / ポリマー
研究開始時の研究の概要

本研究はカウラン型ジテルペンの大量供給を指向し、ステビオール配糖体からカウレン酸への高効率誘導手法を開発する。 開発した合成法を応用して未だ全合成の達成されていないkauralexin類およびその生合成中間体候補化合物の網羅的に合成し、その全貌を明らかとする。 C-H官能基化反応を駆使し、複雑なカウレン酸関連天然物の生合成模倣合成に挑む。カウレン酸含有ポリマーを合成し、高機能性テルペンポリマー・樹脂を開発する。

研究実績の概要

本研究ではまずカウラン型ジテルペン類の簡便な合成法の確立を目指している。前年度までに確立したent-カウレノールを極めて安価なステビア甘味料を原料としてグラムスケールで安定的に供給する手法を用いて様々なカウラン型ジテルペンの合成に応用した。トウモロコシファイトアレキシンの一種であるカウラレキシン類の合成においては、カウラレキシンB1-B4の全ての合成を達成した。次に、カウラレキシン類の生合成経路および生合成酵素の同定のため、カウラレキシン類の生合成中間体として想定されるent-カウレン、ent-イソカウレンの合成を完了した。ent-イソカウレンは古くから知られる化合物であるが、本合成は初の化学合成である。また、周辺化合物の合成も完了している。
また、天然のカウラン型ジテルペン類によく見いだされる16β-ヒドロキシ基を有する化合物群の合成に応用可能な手法について検討した。その結果立体選択的エポキシ環形成反応を鍵段階とすることで16β-ヒドロキシ基を有するカウラン類の合成法を見いだした。本手法は16β-ヒドロキシ基を有するカウラン類合成法としてはじめての例である。確立した手法を応用して、バンレイシから単離されたカウラン二量体であるアノモシンAの合成を達成するとともに、アノモシンAの天然物の立体化学を確定した。
現在はカウラン類A環のC-H酸化反応について検討しており、低収率ながらA環が酸化されたと考えられる化合物が検出されており、さらなる反応条件の最適化を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

合成研究に関しては研究計画通りに進んでいるものと考えている。

今後の研究の推進方策

合成したカウラレキシン類生合成中間体候補化合物を用いてカウラレキシン類の生合成経路の詳細を明らかにしていく。
またカウラン二量体天然物の合成を達成したので今後は多量体やそのほかのカウラン二量体構造を有する化合物の合成法を確立する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] トウモロコシファイトアレキシン kauralexin 類の網羅的合成2024

    • 著者名/発表者名
      矢島新, 高木浩志, Nguyen T. N. Anh, 斉藤竜男
    • 学会等名
      日本農薬学会 第49回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Annomosin Aの合成2023

    • 著者名/発表者名
      森脇裕貴, 斉藤竜男, 矢島新
    • 学会等名
      日本農芸化学会関東支部2023年度大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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