研究課題/領域番号 |
22K05487
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 |
研究代表者 |
竹林 純 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部, 室長 (30421837)
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研究分担者 |
鈴木 一平 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所, 国立健康・栄養研究所 食品保健機能研究部, 主任研究員 (00812439)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 栄養成分表示 / 信頼性 / 食品栄養分析 / 実測調査 / 水分 / 常圧加熱乾燥法 / 減圧加熱乾燥法 / カールフィッシャー法 / 食品成分分析 |
研究開始時の研究の概要 |
バランスの取れた食生活は健康の維持・増進に重要である。加工食品には、特に重要な栄養成分(熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量)の含有量の表示が義務付けられているが、わが国において、これらの表示値の信頼性を包括的に検討した研究はない。そこで本研究では、日常的に利用される加工食品全体をカバーできるように十分な種類・数の製品を買い上げ、実測調査により表示値の信頼性を評価する。さらに、加工食品の種々の特性(食品の種別や食品メーカーの企業規模・表示値の根拠など)に着目し、それが栄養成分表示値の信頼性に及ぼす影響を体系的に解明することを目指す。
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研究実績の概要 |
【目的】バランスの取れた食生活は健康の維持・増進にとって重要である。加工食品には、特に重要な栄養成分(熱量・たんぱく質・脂質・炭水化物・食塩相当量)の含有量の表示が義務付けられているが、わが国において、これらの表示値の信頼性を包括的に検討した研究はない。そこで、本研究では、日常的に利用されている加工食品全体をカバーできるように十分な種類・数の製品を買い上げ、実測調査により表示値の信頼性を評価することを目的とした。本年度は、3年計画の2年目であり、実測調査による検証を実施した。 【方法】JICFS(JAN Item Code File Service)分類を参考に、加工食品全般から広く製品を選択し、91品目を入手した。食品表示基準に定められている栄養成分表示のための公定法に従って義務表示成分の実測を行い、表示値と比較した。 【結果】各成分について、表示値に対する実測値の割合が80~120 %である製品の割合は以下であった:熱量 81 %;たんぱく質 90 %;脂質 71 %;炭水化物 51 %;食塩相当量 81 %。表示値と実測値の乖離は、各成分の含有量が微量の場合に顕著となる傾向が認められた。また、今回調査した検体の6割程度は推定により得られた値による栄養成分表示を行っていた。 【結論】今回調査した範囲においては、わが国における栄養成分表示値の信頼性は高いと考えられた。次年度は、さらに買上調査を進め、表示値の信頼性に及ぼす加工食品の特性について検討を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目の検討で、懸念事項であった水分測定について効率化が図れたため、2年目は効率的に実測調査により表示値の信頼性評価を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
3年目は、研究成果の取りまとめを意識しつつ、実測調査による表示値の信頼性評価を引き続き進める。さらに、加工食品の特性が表示値の信頼性に及ぼす影響について、より深く焦点を当てた研究を推進する。
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