研究課題
基盤研究(C)
味覚の側方抑制や増幅といった味情報リファインメント処理メカニズムは見つけられていない。形態学的に異なる4種類の味受容細胞の機能がすべて解明されていないこと、うま味・甘味・苦味を受容するII型味細胞からの神経伝達物質のATPがエネルギー物質としても機能するため研究を困難にしている。申請者が明らかにしたATPを受容する細胞の存在から、ATP受容細胞の役割について明らかにするため、生理学手法(細胞応答の電気生理学的測定)と生化学手法(免疫染色による物質探究)を組み合わせて、ATP受容細胞を含めたIII型味細胞からの神経伝達物質を同定し、さらにそれらの物質によるII型、III型味細胞への影響を調べる。