研究課題/領域番号 |
22K05731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 武蔵野大学 |
研究代表者 |
伊尾木 慶子 武蔵野大学, 工学部, 講師 (70838705)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 熱帯雨林 / 森林再生 / ボルネオ / リモートセンシング |
研究開始時の研究の概要 |
森林が荒廃してしまった場所における森林復元、再生への取り組みが各地で実施されているが、復元手法の中でもエンリッチメント植栽はコストや労力の面から効率性についての検討が必要である。本研究ではマレーシアの森林復元プロジェクトにおいて過去の現地調査データ及びさまざまな種類のリモートセンシングデータを利用し、事業開始後25年の林分の変化を明らかにすることで、復元手法の違いが森林回復に与える影響の評価を行う。さらに環境条件や攪乱履歴から土地のポテンシャルについても明らかにし、場所に応じた最適な手法の検討を行う。
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研究実績の概要 |
本年度は現地調査を実施し、異なった手法で植栽が行われたブロック内にそれぞれプロットを設置して森林調査を行った。毎木調査はマレーシアサバ大学(UMS)およびスウェーデン農業科学大学(SLU)と共同で、GNSS測量については現地の測量会社の協力を得て行っている。また調査ブロックにおいてUAVによる空中写真の取得も行われ、その他Sentinel-2なども用い、対象ブロック全体での地上バイオマス量の推定を進めた。予備段階の結果として2017年に航空機LiDAR を用いて推定されたモデルを2023年の空中写真データに適用することで精度の高い地上バイオマス量の推定ができる可能性が示唆され、今後は植栽方法の違いやその他環境要因が地上バイオマス量の変化に与える影響を考察する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
GNSS測量について、以前使用していたマレーシア測量地図局(JUPEM)の測量基準点が誤って除去されてしまっていたため、自前の基準点を改めて設置する必要がありプロット位置の測量に予定より時間がかかった。また現地では昨年の大雨で橋が落ち復旧できていない箇所があったため、2017-18年に設置したプロットへのアクセスに手間取り、全体としてやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度中に現地調査を終え、データ解析を進める予定である。毎木調査データの整理や解析と共に時系列リモートセンシングデータを用いた評価を行う。プロットのGNSS測量については引き続き現地の測量会社スタッフの協力のもと進める。
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