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ベトナム中部の海岸珪砂砂丘における残存在来種林と外来種植林地の生態学的特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22K05748
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

廣部 宗  岡山大学, 環境生命自然科学学域, 教授 (20363575)

研究分担者 三木 直子  岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (30379721)
松本 哲也  岡山大学, 環境生命科学学域, 特任助教 (80876243)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード海岸砂丘林 / ベトナム / 生理生態特性 / ベトナム海岸砂丘林 / 残存在来種林 / 外来種植林地
研究開始時の研究の概要

ベトナム中南部の海岸砂丘は、戦争と過度利用により植生が大幅減少し、台風襲来時の強風や飛砂防止機能が十分に発揮されなくなっている。植生回復のため、アカシアなどの外来種植林が行われてきたが、生物多様性保全の面から在来種植林も開始されている。しかし、在来樹種の生理生態的特性などは把握されておらず、残存する在来種海岸林と外来種植林地のその他の生態的特性比較もなされていない。本研究では、ベトナム海岸砂丘に自生する在来樹種と外来2種の生理生態的特性を比較するとともに、残存する在来種海岸林と外来種からなる従来型のベトナム海岸砂丘植林地の生態的特性を把握することを目的とする。

研究実績の概要

戦争と過度利用により植生が大幅減少したベトナム中南部の海岸砂丘では、速やかな植生回復のため、これまで主にアカシアなどの外来種植林が行われてきた。近年、生物多様性保全の面から在来種植林も開始されているが、在来樹種の生理生態的特性などは把握されておらず、防災・減災を含む様々な生態系サービスが総合的・持続的に発揮できるかは不明である。本研究では、ベトナム海岸砂丘に自生する在来樹種と外来2種の生理生態的特性を明らかにするとともに、残存する在来種海岸林と外来種からなる従来型のベトナム海岸砂丘植林地の生態的特性を把握することを目的として、(1)ベトナム海岸砂丘に自生する在来樹種と外来種の苗木を用いたポット栽培試験による水利用特性を含む生理生態学的特性の評価、(2)ベトナム海岸砂丘に残存する在来種海岸林と外来種からなる従来型植林地の植生構造および食物連鎖長の評価を継続した。
(1)については在来樹種9種と従来型植林に用いられている外来種1種を実験圃場でのポット栽培試験に用い、ポット移植後の生死および生残個体の成長を経時記録するとともに、光合成速度および蒸散速度を測定した。(2)についてはベトナム中部のクアンビン省、クアンチ省およびトゥアティエン=フエ省において、それぞれ海岸砂丘上の在来種海岸林3カ所および従来型植林地3カ所、合計18カ所において下層植生構造と環境条件現地調査、および食物連鎖長評価のための植物リターとクモ類の採取を行った。下層植生について、在来種海岸林と従来型植林地で環境条件には差が見られないが、多様性は在来種海岸林で有意に高く、従来型植林地では草本の優占が顕著であることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

食物連鎖長分析用の採取済み試料について窒素安定同位体分析を日本国内で実施するにあたり、ベトナムからの試料輸出手続きに時間を要したため、計画にやや遅れを生じている。

今後の研究の推進方策

食物連鎖長分析用試料は岡山大学に到着しており速やかに窒素安定同位体分析を実施し、その他は当初計画に基づいて遂行する。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (2件)

  • [国際共同研究] IREN, Hue Univ.(ベトナム)

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [国際共同研究] IREN, Hue Univ.(ベトナム)

    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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