研究課題/領域番号 |
22K05758
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 |
研究代表者 |
鳥居 正人 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (10793698)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生立木腐朽 / 腐朽病害 / スギ / 傷処理 / 接種 / 遷移 / クマ剥ぎ |
研究開始時の研究の概要 |
腐朽病害は造林木に深刻な経済的損失を及ぼす病害のひとつである.本病害は特定の腐朽菌によって発生するが,腐朽部位には他の微生物も存在しており,それら微生物は腐朽菌の材内における分布拡大や腐朽の進行に影響を及ぼす可能性がある.本研究では,腐朽病害発生プロセスの解明を目指し,腐朽病害発生や腐朽の進行に腐朽菌以外の他の微生物が与える影響を明らかにする.
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研究実績の概要 |
造林樹種における腐朽病害は、その材質劣化により経済的損失を招くだけでなく、風倒木の発生を助長し、森林管理上の問題となり得る。生立木の腐朽病害は樹幹の傷部位における特定の腐朽菌の侵入によって発生するが、腐朽部位には他の微生物も存在することから、腐朽の進展に伴い、材内では腐朽菌を含めた微生物の遷移が起こっていると推察されている。本研究では、生立木における腐朽病害発生プロセスの解明を目指し、腐朽病害発生や腐朽進展に菌類相の遷移が与える影響を明らかにすることを目的とする。 当該年度では、腐朽初期段階における腐朽菌以外の他の菌類の感染が腐朽進展を促進するかどうかを明らかにするため、腐朽菌以外の菌類が感染するようにスギ生立木樹幹部に人工的な傷処理を行った。傷処理は材が露出するような剥皮処理を行い、大きさの異なる傷処理区と傷処理を行わない処理区を設けた。傷処理後、傷の中央部に腐朽菌を接種し、その対照区として、滅菌した接種源を付着させた。接種1年後に処理木を伐倒し、接種箇所に生じた材変色長を測定した。その結果、対照区においても材変色がみられたが、対照区と腐朽菌接種区の両者で傷処理を行わなかったものに比べ、傷処理を行ったもので接種箇所からの材変色長が大きい傾向にあった。さらに、大きな傷処理ほど材変色長は大きくなる傾向にあった。そのため、人工的な傷処理は腐朽進展に影響を与える可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実施計画に沿って試験を進められており、腐朽病害発生や腐朽の進行に腐朽菌以外の他の微生物が与える影響については2年目の評価に向けて既に準備できているため。
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今後の研究の推進方策 |
既に開始している腐朽病害発生や腐朽の進行に腐朽菌以外の他の微生物が与える影響に関する試験で、次年度以降も評価を行う。
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