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貝殻形成異常アサリの特徴、出現状況、発生の要因、食品としての安全性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22K05810
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関東邦大学

研究代表者

大越 健嗣  東邦大学, 理学部, 教授 (60201969)

研究分担者 齋藤 敦子  東邦大学, 理学部, 教授 (50424718)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードアサリ / 貝殻 / 変形 / 原因
研究開始時の研究の概要

全国的にアサリが減少しており、2020年の国内での漁獲量は4,400トンで、このまま減少すれば絶滅危惧種になりかねない。申請者はアサリを捕食する外来生物のサキグロタマツメタや2011年の大地震後の東北地方でのアサリ漁業復活を目的とした研究を行う中で、各地の国産及び外国産アサリを入手して観察する機会があった。その結果、一部のアサリに貝殻のゆがみやへこみ、貝殻が閉まらないなどの貝殻形成異常が見つかった。そこで、本研究では、まず、国産及び外国産の貝殻形成異常アサリ(変形アサリ)の発生状況とその形態的特徴を明らかにする。次に、発生の特徴を類型化し、その原因を検討し、最後に食品としての安全性を評価する。

研究実績の概要

2023年度は、前年度に引き続き(1)貝殻形成異常アサリの形態的特徴と(2)貝殻形成異常アサリの出現状況の検討を行った。さらに(3)野外実験と室内実験により形成異常の作出の試みを行った。(4)また、昨年度はできなかった海外調査も実施し、試料の採集を行った。現地調査と採集:本研究では、国産アサリと外国産アサリ、流通アサリを材料とした。北海道厚岸湖、宮城県石巻市万石浦、福島県相馬市松川浦、東京湾内複数か所、京都府複数か所の主要なアサリ産地で現地調査を行い、小型から大型まで個体を採集し水温、塩分、底質の粒度組成等を求めた。外国産アサリは、フランスで採集した他、中国と韓国産のものを日本国内で購入した。研究開始直前に「熊本アサリ偽装」の事例が発生した影響もあり九州での調査は行わなかった。また、研究代表者の所属先から近い、東京湾の三番瀬干潟では、2023年度も大きな青潮や台風がなく、その影響については検討できなかった。東北太平洋沖地震の被災地である宮城県と福島県では, 複数回調査を行い、成長や季節的な影響についても検討した。結果:(1)変形アサリは複数の形態的特徴があり、小型から大型になるにつれて割合が高くなる傾向があり、成長に伴って貝殻形成異常が起こることが示唆された。(2)外国産アサリの一部に変形が多いものがあった。また、養殖個体に特徴的な変形も確認され、(3)割合は少ないが野外実験と室内実験両方で、変形アサリを作出することができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

海外で調査と採集を行うことができた。国内の一定地域での調査を行うことができなかったが、それ以外は予定通り調査と採集を行った。また、野外実験と室内実験を併用し、変形個体の作出も観察し、新知見を得た。分析用試料の採集も予定通り行った。

今後の研究の推進方策

2024年度は韓国のアサリ生産地のひとつである群山で採集を行うことにより、流通のプロセスの影響を受けない、外国産アサリの個体を取得し、解析を行う。可能なら西日本での調査も行いたい。西日本での調査とサンプルの採集を実施する。最終年度はこれらサンプルの分析と食品としての安全性に関する視点から化学分析を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Ten years after the Great East Japan Earthquake: Environmental changes in clam production sites and future prospects2023

    • 著者名/発表者名
      Kenji Okoshi
    • 学会等名
      COAST-Caen 2023 (France)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2022-04-19   更新日: 2024-12-25  

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