研究課題/領域番号 |
22K05826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 |
研究代表者 |
村下 幸司 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 主任研究員 (60597649)
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研究分担者 |
尾崎 雄一 国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(南勢), 主任研究員 (10734030)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 魚類 / 栄養代謝 / 成熟 / メダカ |
研究開始時の研究の概要 |
魚の栄養代謝と成熟は密接な関係にあり、養殖の効率にも大きく影響する。これまでに知られていない体内の栄養状態を成熟へと結びつける決定的な因子が見つかれば、それに着目した技術開発が可能となる。これまでの取組から、栄養代謝関連遺伝子の一つが成熟にも重要な役割を果たすことが示唆された。そこで本研究では、その栄養代謝関連遺伝子が欠損したモデル魚(メダカ)を作出して表現型を解析し、魚類における栄養と成熟の関係を明らかにする。
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研究実績の概要 |
魚の栄養代謝と成熟は密接な関係にあり、養殖の効率にも大きく影響する。魚類を含む脊椎動物では、脳-脳下垂体-生殖腺(brain-pituitary-gonad, BPG)軸により性成熟が制御されており、代謝に関係する内分泌因子がBPG軸に作用することも報告されている。しかし、魚類では知見の不足から代謝因子と成熟の関係について統一した見解が得られておらず、体内の栄養状態と成熟を結ぶ決定的な因子は未だ発見されていない。これまでに知られていない体内の栄養状態を成熟へと結びつける因子が見つかれば、それに着目した技術開発が可能となる。これまでの取組から、栄養代謝関連遺伝子の一つが成熟にも重要な役割を果たすことが示唆された。そこで本研究では、その栄養代謝関連遺伝子が欠損したモデル魚(メダカ)を作出して表現型を解析し、魚類における栄養と成熟の関係を明らかにすることを目的としている。R4年度は研究初年度として、モデル魚(メダカ)を用いて候補となる複数の栄養代謝関連遺伝子の配列を決定し、その組織発現分布を明らかにした。その結果、脳下垂体にて強い発現がみられるものもあり、性成熟との関連が示唆された。続いて、標的遺伝子に対するsgRNAの作成、顕微注入、F1変異個体のスクリーニング等、CRISPR/Cas9システムによるによる遺伝子欠損メダカの作出に着手した。これまでに標的遺伝子全てについて、変異をホモに持つ個体(機能欠損体)の選抜を完了しており、すでに栄養代謝と成熟に関係する表現型が確認されつつある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画に沿った研究を実施しており、作出した遺伝子欠損魚についても栄養代謝と成熟に関係する表現型が確認されつつある。
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今後の研究の推進方策 |
作出した標的遺伝子欠損魚について、栄養代謝と成熟に関係する表現型を解析する。
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