研究課題/領域番号 |
22K05855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41010:食料農業経済関連
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
寺野 梨香 東京農業大学, 国際食料情報学部, 准教授 (40808490)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 農業経営 / 農民意識 / 生産技術 / 稲作経営 / ソーシャル・キャピタル / マレーシア / 稲作農業 |
研究開始時の研究の概要 |
マレーシアの稲作部門では、特にマレー農民と華人農民間には農民間の生産性に格差がある。主要稲作地帯のひとつ、スランゴール州のIADA農業開発公社は、技術トレーニングや集会を頻繁に開催している。IADA普及員は、異なる民族性と宗教を持つ農民間を橋渡しし、社会関係資本つまりソーシャル・キャピタル形成を試みているが、その成果はあきらかになっていない。 そこで本研究では、こうしたインター・エスニックなソーシャル・キャピタル形成が農民の生産技術や農業経営、農民意識、生産性に与える影響を明らかにし、インター・エスニックなソーシャル・キャピタル形成の重要性を示す。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、マレーシアの稲作農村におけるソーシャル・キャピタル形成が農民の生産技術や農業経営、農民意識、生産性に与える影響について明らかにすることである。そのために、インター・エスニックな特徴をもつ稲作農村(IADA Selangor)を調査対象地として現地のフィールドワーク進めている。令和4年度は、本調査の実施に向けて300名程度を対象に予備調査を行った。予備調査の結果は調査対象地域の普及員にすでに共有し、本調査に向けて準備を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度は、予備調査として300名程度の調査対象者に対して質問紙を用いて聞き取りをしたが、調査票にて質問事項を詳細に設定したため、データの欠損が目立つという問題が発生した。質問票のデザインは本調査に向けて修正する必要があることがわかった。また、調査対象者数について、当初は300~400名を予定していたがこの設定では各農民にかけられる調査時間に限りがあり、回収できるデータに多くの欠損や不備がでるため、調査隊者数を100件程度にとどめ、本調査ではデータの質を向上させることを目指したい。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度に予定している本調査では調査対象人数を100~200名に絞り込み、生産技術や農業経営、農民意識、生産性に関する稲作経営調査および、普及員への聞き取り調査を予定している。令和5年度は調査票の修正および本調査実施にむけて現地とのやり取りを本格化させ、夏季休業中である8~9月に本調査の実施を予定している。
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