研究課題/領域番号 |
22K05957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
横尾 正樹 秋田県立大学, 生物資源科学部, 准教授 (10396541)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リゾホスファチジン酸 / LPA / 卵巣 / 卵胞発育 / マウス / リゾホスファチジルリン酸 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,マウスをモデル動物として使用し,生体卵巣内の卵胞発育に及ぼすリゾホスファチジン酸(LPA)の作用および卵巣内におけるLPA生成機構を解析することで,マウス生体卵巣内における未成熟卵胞の発育制御機構を明らかにすることを目的とする。本研究で得られる成果は,哺乳動物の卵巣内における卵胞発育機構の全容解明の基盤を構築するだけではなく,将来的に,家畜生産や生殖補助医療領域における新技術開発や高度化にも貢献することが期待される。
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研究実績の概要 |
哺乳動物の卵巣内には十数万から数十万個の大量な卵子(卵胞)が存在しているにも関わらず,性成熟後に排卵する卵子はそのごく一部で,ほとんどの卵子は排卵に至ることがない。卵巣内卵胞の大部分が原始卵胞や一次卵胞のような未成熟卵胞であるが,その発育制御機構の詳細は不明である。申請者の研究グループでは,生理活性脂質であるリゾホスファチジン酸(LPA)が器官培養したマウス卵巣内の未成熟卵胞を人為的に発育促進することを発見し,その一連の研究成果から生体内の未成熟卵胞の発育制御機構にもLPAが関与していることが示唆された。そこで本研究では,マウス生体卵巣内の未成熟卵胞の発育制御機構におけるLPAシグナリングの関与を明らかにすることを目的としている。令和4年度では,LPA-LPAR3シグナルが未成熟卵胞の発育に関与していることを明らかにしたが,令和5年度では,卵巣への物理的刺激(断片化刺激)がLPA-LPAR3シグナルに及ぼす影響を調査した。断片化処理した卵巣ではCCN成長因子(CCN2)の遺伝子発現が上昇するが,LPAR1およびLPAR3の作用を阻害する薬剤(Ki16425)を使用したところ,CCN2遺伝子発現の上昇は有意に抑制された。一方,LPAR1の特異的機能阻害剤(AM095)を使用してもCCN2発現の上昇は抑制されることはなかった。したがって,物理的刺激によって活性化される卵巣内未成熟卵胞の発育にもLPA-LPAR3シグナルが関与している可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまで,卵巣における未成熟卵胞発育にLPA-LPAR3シグナルが関与していることを明らかにし,それが卵巣組織の損傷と修復によっても誘起される可能性が確認できた。ここまでは,順調に進展していると判断できる。
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今後の研究の推進方策 |
生体内卵巣におけるLPA合成経路および未成熟卵胞に及ぼすLPA-LPAR3シグナルの影響を調査することで,マウス生体卵巣内の未成熟卵胞の発育制御機構におけるLPAシグナリングの関与を明らかにする。
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